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これが、弊社のGWです。

今年のGWは長い人なら10連休という長期休暇のようです。
10連休・・・素晴らしい響きですよね。
でも、本当にそれに喜んでよいのか悩むところです。

週に5~6日も働いて、1~2日休んでまた働く。
それを数ヶ月も繰り返し、やっと出会えるGWという長期休暇。
時々貰えるようなご褒美、という感覚。

そして休暇が終わればまた労働の日々。
上司や同僚や部下など、会社内の人間関係の軋轢に悩み、ストレスを抱える日々。
増加する仕事量と責任量。
けれどもそれに応じて増えるわけでもない給料。
経営者だけが潤っていく会社。

労働って、寿命を削って生活費を稼ぐ行為だなと改めて実感しますね。
でもお金がないと生きていけない。
死にたいなら別だけど、生きたいならお金が必要なのです。

地獄のような労働の日々を耐えて、心身を削りながら生活費を稼ぐのか。
欲望のままに犯罪を犯して、まとまった金銭を得るけど牢獄前提で悪行に身を染めるのか。
安全圏から人を見下し利用して利益を得て、日々を謳歌するのか。
うまく噛み合った歯車で軌道に乗って、楽しく充実した日々を過ごすのか。

様々な生活模様があると思います。
自分という人間はいったいどこに値する人間なのだろうか。
あの人と自分は何が違うのだろうか。

そんなことを悶々と考えてしまうのがGWという長期休暇でもあります。
そう、日々不安と不満がある人間は特に。

話がだいぶ逸れましたが、弊社のGWにはもちろん不満があります。
それを今回は紹介していこうと思います。

目次

GWは社長も社員も休みたい

弊社では毎年GWに長期休暇が得られる機会が与えられます。
それは良いことだと思います。

GWに休めない人たちからしたら、それはとてもホワイト企業に映ることでしょう。
実際、休めるのだからホワイトなのかもしれませんが、真なるホワイトではありません
考えてみてください、日々ストレスを抱えながら労働をしているのだから、休みを与えられるのは当たり前のことです。

それなのにGWに休暇がもらえるだけでホワイト企業とは、社畜脳になっていると言わざるを得ません。
長期休暇後に退職者が増えるのは、休暇中に「気づいて」しまった人が多いからなのかもしれませんね。

さて、また話が逸れました。
弊社のGWの休暇の在り方を紹介しましょう。

F社長

GWには社員全員にリフレッシュしてもらい、休暇後からまた頑張ってほしいと思っています。そのために社員は有給休暇を率先して使用してGWを長期休暇にしてほしいです。

弊社の長期休暇は有給消化が前提条件です。
まあ、それはほとんどの会社が同じだと思いますが。

弊社の場合、取引先の企業がGW中は全休の為、その期間には仕事がありません
なので、そういう機会に有給休暇を使用して休んでくれというわけです。
それ自体は別に良いとは思います。有給休暇の消化率100%を目指しているのですし。

そこに若干の不満が生じてしまうのは、このGWの有給休暇取得が強制というところです。

F社長

取引先が休みだから、うちの会社も休みにしたい。
何より私自身が長期休みしたい
でも有給休暇を使わないで出勤する社員がいるかもしれない。社員が出勤するなら、自分も出勤しなくてはいけなくなる
そうならないように、GWは強制的に有給休暇を社員に取らせる必要がある。表向きは自由に取得しても良いと言うけれども。

これが弊社の社長の本心といったところでしょうか。
突っ込みたいところはいくつもありますが・・・。

GW中の休みの取り方を模索する

以前、幹部の方がF社長から相談されたそうです。
どうやったらGWに強制的に有給休暇を取得させることができるか、を

そして、そのときに幹部の方は社長に提言しました。

会社幹部

まだ入社したてで有給休暇がない社員もいますし、同じように有給休暇残数が少ない社員もいます。
それならば、いっそのことGW中の平日は会社の公休にしてはいかがでしょう?

F社長

それは却下。一年を通して会社の休日日数は決まっている。
有給休暇以上に個人が取得できる休みを増やすことはしたくない。
働く日数が減るということは、弊社の営業利益も減ることに繋がる。更に言えば就業規則を変えることになるので難しい。
あくまで、自分の意志で有給休暇を使用して、長期休暇を取得してもらう流れにしたい。

会社幹部

それだと結局、GW中に出勤する社員が出てくると思いますが・・・

ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、有給休暇を強制的に取得させるというのは違法なのです。
有給休暇の権利を行使するかどうかは、権利者が自由に決められるというのが現在の法律です。

F社長も有給休暇を強制的に取得させることは違法だと理解しています。
しかし、違法と分かっていても、穏便に有給休暇を社員に強制取得させたい方法を探るのです。

F社長

そうですか、なら今年はしかたがないので、出勤する社員がいる日は自分も出勤することにします。

会社幹部

いやいや、別に社長出勤は義務じゃないんだから、無理して出勤しなくても良いだろ。休みたいなら休めば良いのに。

こんな具合に、毎年GW前になるとF社長と幹部たちの間で無駄な会議が開かれているそうです。
ただの社長のわがままじゃん!ってね。幹部の人たちもいつもボヤいています。無駄な時間だった、と。
どうしてもF社長は、社員に必要以上の休みを付与したくないそうです。

有給休暇の日数なんて社員によって違うわけですし、F社長の望みを叶えるならば、会社公休日を作るほか方法はないのが現実です。
そもそも、社員が出勤する日に必ず社長も出勤しなければいけないなんて決まりはないわけで・・・。
勝手に社長自身が枷をかけているだけなのです。

社員が出勤しているのに、社長が休んでいると仕事をサボっているように思われるから嫌だとか。
家庭に居場所がないから、休日でも出勤しているとか。
社員が休んでいる時に、社長は休まず働いていて大変だな、働きすぎて心配だなと思われたいだけで、毎日出勤を心掛けているとか。

F社長の意味のない見栄とプライドと自己中さの犠牲になる社員たち。
これも弊社の日常なので、もう見飽きましたが。

自分では柔軟な考えができていると思っているF社長ですが、明らかに昭和脳。
この年代になると、凝り固まっていて柔軟な考えなんて無理なんだなと思い知らされます。
自分はそうはなりたくないものです。
これだから社内の一部から「おじいちゃんだから仕方ない」って諦めの声が聞こえる理由も分かりますね。

結局、毎年同じことの繰り返しになる

結局、幹部たちとGWの休暇取得方法について会議を開いても、毎年下記のように同じ結果になります。

GWを長期休暇にしてリフレッシュするために、社員の皆さんには積極的に有給休暇を取得してほしい。
ただし、有給休暇の取得は自由ですので、休まずに出社する方がいる場合は、社長も合わせて出社しますのでご安心ください。

という流れに落ち着くわけです。

皆、これが全社連絡に通達されると苦笑いになります。
そしてGWが明けると、社員がいてもいなくても社長は結局ほぼ毎日出社していたというオチに落ち着くのです。

これも弊社の恒例行事の一つになっています。
というかこんなの、恒例行事じゃなくて高齢行事だわ・・・。

今回のまとめ

①社長はGWに長期休暇したいけど、それには社員全員が有給休暇を取得することが前提。

②有給休暇日数は人によって違う。無い人もいる。全員がGW中に取得するわけではない。

③かといって会社公休にすることはない。何故なら社員の休みが増えることに反対だから。
 (そこは就業規則的に難しいとか、営業日数への影響で利益が減るとかで、ごまかしになっていないごまかし)

④出社する社員がいるなら、その日に合わせて社長も出社します宣言。

⑤結局、社員がいてもいなくてもGW中に社長はほぼ毎日出社していた。

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