以前、弊社の離職率が100%というお話をしたと思いますが、今回はそれに関連するお話です。
F社長、満を持して御祓いを決意
F社長になってから数年、弊社の退職者は20人をこえました。
20人も社員が増えました!事業拡大!というのなら会社としても嬉しいのですが・・・弊社に限ってそんなことはないようです。
悲しきかな、入社しては退職をしていくというループです。
そんな状況を良くないと思ったのか、新年になってF社長が言いました。
この会社には何か良くないものがあるように思います。
退職者も続出しているので、御祓いに行こうと思います。
そしてこの話を聞いて、社員の誰もが心の中で突っ込みをいれます。
退職者が続出しているのは、あんたが原因なんだけどね。
と。
しかしF社長は自分が間違っているとは微塵も感じていません。
心の中で思っていても届きはしないけど、声に出しても届くことはないのです。
もしかしたら気づいているのかもしれませんが、認めることはできません。
自分が原因かもしれない、でもそんなことは認めたくないし、認められない。だから上辺だけをうまく繕うために社員に対して「御祓いに行く」という上辺の行動に走ったのかもしれません。
そして新年早々、F社長は管理職の数人を引き連れて御祓いに行くのでした。
御祓いが終わり、新たなる負の遺産がオフィスに遺される
御祓いが完了した後、F社長はオフィス内に神棚を作り、会社の玄関と社長室にも盛り塩を設置しました。
F社長と御祓いに同列した管理職の方は、「こんなことをしても意味がないよ。会社の雰囲気が悪くなっている本当の原因に気づけていないのだから」と虚しさが混じった顔をしながら言っていました。
オフィスに設置された神棚と、盛り塩を見る度にこのことを思い出すことになりそうです。
これも弊社に遺された負の遺産の一つになってしまうのでしょうか。
退職者が続出する本当の理由から目を逸らし、現実を直視することができない。
御祓いをしたからもう大丈夫だと、何も解決していないのに問題解決をしたかのような錯覚に陥ってしまう。
控えめに言ってヤバイと思います。
でもこれが中小企業、ワンマン社長が在籍する会社ってことなのかなと。
今後、新人さんがきたときに、「この盛り塩って何ですか?」と不信感を煽ってしまいそうなのも気になってしまいます。
果たして、御祓いの効果はあるのでしょうか。
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