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これが、弊社の災害時の安否確認です。

先週、日向灘を震源とするM7.1の地震が発生し、気象庁から南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されました。

近年、このような大きな地震が発生する確率が高まっているため、弊社ではもしもの災害時に備えて少し前からですが「企業向け安否確認アプリ」を導入しております。

安否確認アプリの一例

・エマージェンシーコール
・セコム安否確認サービス
・Biz安否確認
・Yahoo!安否確認サービス
・トヨクモ 安否確認サービス

安否確認アプリが導入される以前は、社内用の緊急連絡網のようなものを作ってアナログ的な運用をしていましたが、とある問題があったのでそれを取り止め、アプリの導入という運びになりました。
社内用緊急連絡網の問題点については別の記事で記載しようと思います。

しかし安否確認アプリを導入したものの、一筋縄に運用ができないのが弊社
今回は、そんな弊社でのトラブルをご紹介したいと思います。
他の企業さんはどうしているのかは少し気になるところです。

目次

災害時に備えて、社内用に安否確認アプリを導入

大地震が起きたとき、私たち全員が真っ先に考えるのは、安全の確保ですよね。
それを見越して、弊社では安否確認アプリを使用した緊急連絡方法を実施しているのですが、それが新たな社内ストレス源になっています。
特にF社長の対応が、社員の間でかなり物議を醸している状況です。

言うなれば、安否確認アプリがF社長にとって都合の良い暇つぶしとツールに成り果ててしまっています。

・事前連絡なく、社長の気まぐれで休日や長期休みのときにアプリから通知をいれ、返信しないと後日晒し者にする。
・会社への忠誠度、ひいてはF社長への忠誠度、愛社精神を試されている。

本来はそのようなことに使うツールではありません。
このアプリを導入した当初も、緊急時に社員全員に一斉連絡が可能で、社外にいても社員の安否確認できるツールが欲しいというF社長からの要望の下、管理職が検討して安否確認アプリの導入を決めたのです。

F社長

こんな便利なものがあるのなら、すぐに導入しましょう!

と最初は言っていたF社長。
社員たちも賛成していました。

導入後、試験運用テストをする

いよいよ安否確認アプリを導入し、実際に使用できる状態になりました。
社員各々の設定も準備万端です。

まず、一番初めにすることは「運用テスト」ですよね。
実際に大地震、災害が起きたと想定して社員全員に一斉に安否確認メッセージを送ります。
そして各々のスマホにメッセージが届き、安否結果を記載して送信。
代表者であるF社長の元に、社員全員分の安否確認が受信されればテスト成功となります。

もちろん、事前にテストをしますという通知は社員に伝えてあります。

結果、運用テストは成功しました。
これで災害時に社員全員の安否確認が取れることになりました。

数ヶ月が経ち、何事もなく過ごしていたが・・・

初めて安否確認アプリの運用テストをしてから数ヶ月後———。
特に災害も何も起きずに平和に過ごしていたある日のこと。

その日は休み明けで最初の出勤日でした。
休み明けの最初の日というのは、どうにもやる気が出ません。
仕事に命をかけている人や、仕事大好き人間にとっては早く仕事がしたいのかもしれませんが、自分はというと全くそんなことはありません。

出勤して、まずはメールチェックをしました。
すると、休日に安否確認アプリからのメッセージが届いていました。

なんだろう?何か不具合があって一斉送信されたのかな?
文章もテンプレートのままだし。
と、そのまま放置していました。

それからしばらくすると、仕事中にF社長から全社員に向けてメッセージが届きました。

F社長

先日、抜き打ちで安否確認アプリへテストメッセージを出しました。
お休みところ、確認後に返信を頂いた方々ありがとうございました。

返信状況は、〇名中△名でした。
返信の有無は、ご本人が分かっていると思います。

今後は、災害時だけでなく社内の緊急連絡もこのアプリを使用することがありますのでよろしくお願いします。

思わず、「え?」と声を出してしまいました。
不具合じゃなかったのか。

というか休日に、抜き打ちで?
しかも災害時だけでなく、今後は社内緊急連絡網としても安否確認アプリを使用する・・・?
それでは安否確認アプリの意味がなくなるのでは・・・?

そしてどうやら、今回のこの抜き打ち安否確認は、会社のメールアドレスのみに送信したとのこと。
つまり、部署によっては出勤したときに社内PCでしか受信できないので、休日に受信してもメッセージに返信はできない。

普段から外に行く部署の人には、会社用のスマホ端末を持たせているので、その端末に会社メールアドレスが設定されているため休日でもメッセージは受信していたことだろう。

それ以外の人は、出勤して初めてメッセージに気づくのである。
これを抜き打ちでする意味とは・・・?

もちろん、社員全員がF社長の希望通り返信はしていない。
それがまたF社長の機嫌を損ねたらしい。

管理職の人らに確認したところ、全員から返信がこなかったことに対してF社長がお怒りとのことらしい。

F社長

会社に出勤してからでも返信はできるだろ?
メッセージの確認もしていないのか?
仕事に対して気が緩んでいるんじゃないのか?
私からのメッセージに返信しないとはどういうことだ?

と、返信していない人たちは怠慢のレッテルが貼られたようでした。
それって理不尽では?という意見は、もちろん通りません。

返信できなかった人たちは、管理職に促されてこの後、各個人でF社長に謝罪をしに行くことになりました。
そうしないとF社長の機嫌が直らないためです。

まあ、謝罪してもF社長の機嫌は直らないですし、「仕事に対して怠慢」という各個人のレッテルは剥がれることはありません。
それでも謝罪しなければ、今度は謝罪にこなかったことに対して不機嫌になっていくから謝罪をしないといけないわけです。厄介な人間性ですよね。

もちろん、謝罪したときは別に怒られはしません。

F社長

いいよ、いいよ。次から気を付けてくださいねー

と言うF社長ですが、裏では「〇〇が謝りきたけど、あいつは駄目な奴だ」という風に他の社員に悪口をこぼします。
そして愚痴を聞かされて苦笑いする社員、という構図が出来上がります。
弊社のような小さい会社では、そいうことは全部筒抜けになってしまうのです。

こういうことが積み重なり、「裏では社員に対して悪口を言う社長」という社員にとっては良くないイメージと厄介な社長だなというイメージが蓄積されていったのです。

そして、F社長から再度社内連絡があり、

F社長

来週以降にもテスト配信をします。
今度は各個人のプライベートメールアドレスにも送信しますので、設定などをもう一度各自で確認をしておいてください。

という、嫌なメッセージがきました。
またするの?緊急時の意味がなくなっちゃうのでは・・・?

そんなことを思っても、F社長がしたいと思ったときに発信する意志は変わりません。
F社長に意見なんてしたら、それこそ大変なことになりますからね。

そして再度、抜き打ち安否確認

「来週以降にテスト配信をする」とF社長が言ったものの、明確な日にちは語られていませんでした。
平日かもしれないし、休日かもしれない。
全てはF社長の気分次第なので、予想がつきません。

そして数週間後、安否確認アプリに訓練と称されたメッセージが届きました。

この日は平日。ちょうど忙しい時間帯。
それでも前回のことがあったので、社員皆早く返信しなきゃと思っていることでしょう。
けれど、中にはどうしても急ぎの仕事で、すぐに返信できない人だっているはずです。

さて、今回はどういった結果になるのか・・・?
F社長は、一体どんなことを言ってくるのでしょうか。

しばらくして、F社長から全社連絡がきました。
そこには驚愕するメッセージがありました。

F社長

さきほど、安否確認メッセージを配信しました。
その結果、素晴らしい対応に感謝しております。

1分以内に返信されたのは、〇名
2分以内に返信されたのは、〇名
3分以内に返信されたのは、〇名
.
.
.
25分以内に返信されたのは、〇名
でした。

迅速な対応で、非常に嬉しく思っています。
安否確認アプリの設定、動作も問題ないことを確認できました。

また気まぐれで訓練メッセージもしますので、その時は返信をお願いします。
ありがとうございました。

全社員が何分以内に返信したのかを書き出した・・・だと・・・!?

最後の人なんか25分後に返信じゃないですか。
それに対して素晴らしい対応だとか、迅速な対応だとか、嫌味が酷すぎる。

これが会社の長であって良いのでしょうか。
正直、不信感しか募りません。

安否確認のためには必要なことですが、返信が遅れた社員がいると、その人を晒し者にするってことですよね?

小さい会社なんだから誰が返信遅かったなんてすぐ分かってしまいます。
きっとF社長は「○○さんはすぐに返信できなかったんですよ。皆さん、何故だと思いますか?」なんて感じで社員にわざと語りかけているんでしょう。

このやり方を目の当たりにしたとき、F社長は嫌味体質で社長の器ではないなと思いました。

後日、管理職に聞いた話ですが、一番返信が遅かった人はお客様対応をしていて返信が遅れたようです。
そりゃそうでしょ。

けれど、F社長からは返信が遅いということでマイナス評価をされる結果になってしまったわけです。
そしてその人は、悔しくて泣いていたそうです。

私物化された安否確認アプリ

これは正直、やりすぎだと思ってしまいます。

例えば、大地震の直後は、家族の安否確認や自宅の安全確保など、すぐに対応すべきことが山ほどあります。
返信が遅れても仕方がない状況だというのに、それを理由に晒し者にするなんて、どうかしてますよね。

さらに問題なのが、F社長が事前に何の連絡もなく、突然安否確認アプリを使って返信を求めてくることです。

例えば、平日の深夜や休日に突然メッセージが届き、すぐに返信しなければならない状況になることがあります。
これを訓練、抜き打ちだと言えば体よく聞こえるかもしれませんが、社員全員そんなことは全く思っていません。

逆に社員全員が困惑して、「なんで今?」と思う瞬間が今後何度もあるのではないでしょうか。
家族と過ごしている時間や、プライベートな時間まで侵食されている気がして、ストレスが溜まる一方だと思います。

F社長は休日だろうと毎日出勤するような人ですから、きっと家族とも折り合いが良くないのだろうし、家庭に居場所がないのかもしれません。
しかし、そういう自身の状況に社員を巻き込むのはやめて欲しいところです。

ましてや、どれだけ会社のことを優先しているかを試されているような「愛社精神のテスト」としてF社長が捉えているのようにも感じる点が更に良くない。

実際に大地震が起きた際、真っ先に安否確認メッセージに返信することが「良い社員」の証とされるような使い方。これって安否確認アプリの私物化ではないのでしょうか。

社員の不満が爆発寸前

こういったF社長の対応に対して、社員全員が不満を抱いているのは言うまでもありません。

最近では、安否確認アプリでメッセージが届くと、皆が内心で「またか…」と思ってしまうようになっています。これでは本来の目的である安否確認が形骸化してしまいます。

大地震や災害が起きたときに本当に必要なのは、お互いに助け合い、支え合うことだと思います。
会社の長である社長が社員を試すような行動を続ける限り、会社全体の士気が低下し、チームワークにも悪影響を及ぼすでしょう。

というか、もうすでに及ぼしていますが。
一体、これから弊社はどこへ向かうのでしょうか。
不安ばかりです。

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