弊社の営業さんは男女合わせて6名在籍していました。
しかしこれは、僕が入社したときの人数です。
現在は・・・驚きの「0」。
そうです、ゼロなんです。弊社に営業社員さんは存在しないのです。
強いていうならば、営業さんがゼロになったのでF社長が代わりに営業活動をしている、という状況でしょうか。
なぜ、あんなにも在籍していた営業さんたちがいなくなったのか。
なぜ、F社長が営業活動をしているのか。
今回は、その経緯を紐解いていこうと思います。
弊社の営業体制
上記でも書いたように、僕が入社した時点で営業さんは男女合わせて6名いました。
小さい会社としては十分な人数だと思います。
基本的に、弊社の営業にはノルマがありません。
ノルマがないので、目標達成ができなかったからといって給料が減るわけでもなし。
逆に仕事を取ってくれば、その分給料に加点されるというスタイルでした。
しかし、営業さんが仕事を取ってこないと会社全体の仕事がなくなる為、それなりにプレッシャーはあったようです。
加えて、営業課の上司がまあまあ厳しい人だったので、仕事があるときは良いけど、無い時は怒号・罵声が飛んでいました。
最初は、これくらい普通なのか?と思っていましたが、実際その現場を目撃したときに、「これって、パワハラギリギリな気がする」と新人の僕でも思ったくらいです。
そんな状況でも誰も辞めることなく月日が経っていきました。
営業さんはメンタル強いなぁ、自分だったら速攻辞めているだろうなぁと思っていましたが、決してそんなことはなく、本人たちと話しをしたときに「ノルマがない+毎日外出するわけではない+お客さんが優しい」というのが良いと仰っていました。
だから、上司の怒号や罵声は我慢するだけで良い。メンタルはつらいけど。
怒号や罵声はきっとどこの会社でも同じだから、それ以外は環境が良いと思えば仕事がしやすい、と話していました。
そのときは、そういう考え方もあるのか、それも仕事の1つの形かと思いましたが、今となっては怒号や罵声がある状況が普通だなんておかしいなと思います。
それって半ば洗脳されている状態なのでは?と思いますね。
そんなストレスを抱えて仕事をするなんて、人生勿体ないと思います。
そんな日々が続き、社長交代のあの日が訪れました。
そしてそれを起点に営業さんが減っていったのです。
社長交代後の営業体制
F社長に交代し、新たな営業方針が立てられました。
そこから約半年ほどで、営業さんは1人だけになってしまいました。
ほとんどの退職理由としては、「ついていけない」「考え方が合わない」が圧倒していましたね。
もちろん、本当の退職理由はF社長には伝えることはしません。
皆、それなりのもっともらしい理由を付けて辞めていきました。
そんなものです、辞めるときなんて。
そして残るのは、勘違いしたF社長の「あいつは駄目な人間だった」という言葉のみ。
それを残っている社員たちに問い質していきます。
退職していた社員のどんなところが人として駄目だったのかを。
そして最後に残った営業さんだけでは心もとないので、新たに営業さんを募集して運よく1名入社しました。
これで営業さんは2名になりました。
F社長としては2人いれば十分と考えていたようなので、これ以上増員することはありませんでした。
ちなみに、2人の営業さんは男性1名、女性1名です。
営業課はこの日を境に、営業2人と社長という3人体制に移行しました。
え?なんで社長もかって?
営業の2人はまだ若く、営業のノウハウが全く分かっていないので、私が入ることにより、営業という仕事をしっかり勉強してもらい、営業体制をより強固なものとしたい。
ということらしいですよ。
営業の2人は「すごく嫌です…」と話していました。
すごく嫌そうに話していた営業さんの顔を今でも思い出してしまいます。
自分も同じ立場だったら同じ顔をしていただろうなと。
3人体制になってからというもの、3人はよくお客様の所へ外出していました。
ちょうどコロナ禍になる前でしたね。
F社長としては、若者に営業のなんたるかを問う気持ちの良い日々だったのでしょう。
しかし当人たちにとっては、
などなど、全く身になっていなかったようでした。
悲しきかな、これが現実です。
これが現実なんだけど、そんなことを真っ向に言うことはないので、F社長はどんどん勘違いしていくわけですね。
たとえ全てを伝えたとしても、余計にこじれるだけだろうし。
しかしこれはどこの会社でも同じなのではないでしょうか?
年上上司と若人との考え方の違い、意見の違い。そして相容れない姿勢。
面倒くさいですよね、会社という枠組みと人間関係。
コロナ期間が長くなり変わる営業体制
しばらく3人体制で外出をしていましたが、コロナ禍になり緊急事態宣言などが出されるようになってくると、お客様の方からもしばらく営業にこないでくれと言われる始末。
徐々に外出することがなくなって、室内での作業が多くなっていきました。
そしてコロナ禍期間が長くなり、全く外出することがなくなり、その状況に嫌気がさした営業の1人が退職してしまいました。
自分はもっと外に行きたかったです。
室内での作業はつらいです。
あと、F社長と合いません。
インドア派の自分とは全くの反対意見でしたが、外に行きたいっていう人間からすれば、外回りがない営業って厳しかったのかなと思いました。
もちろん、この営業さんも本当の理由は伝えず退職していきました。
入社してから何人もの退職者を見送ってきましたが、誰一人として本当の理由を言った人はいませんでした。
つまり、
人は退職するときに本当の理由は伝えない。
伝えてもそこにメリットはないし、何も変わらない。
という真実が自分の中で確立しました。
だから、「辞める」決断をしている人間を引き留めるなと思います。
辞める人間が多いのなら、それは会社に問題があるということを認識して、改善する必要があるのだと上にいる人間が気付かないといけない、ということです。
いつまでも他の要因のせいにして、根本から目を逸らす会社は控えめに言ってクソってことです。
そういう会社にいることは人生の無駄使いなので、離れた方が良いと感じますね。
ちょっと話が逸れましたが、営業さんが1人辞めてしまったので、残り1人となってしまいました。
女性の営業さんが1人残されてしまったわけです。
つまり、社長と2人だけの営業課。
どんなことになる・・・!?
答えは言わずとも分かると思いますが、しばらくしてこの最後の営業さんも退職しました。
退職の原因は、F社長のセクハラでした。
※このセクハラに関しては別の記事で取り上げたいと思います。
とにかく、こうした経緯で弊社の営業さんは「0」になってしまいました。
そしてF社長が宣言したのです。
現在、営業がいない為、今後の営業活動は私1人でしていきます。
社長業と兼業のため、身体にとても負担がかかりますがしかたがありません。
私が営業をしないと、このままでは会社が倒産してしまいますから。
皆さんも意見や提案がありましたらどんどん言ってください。
F社長の営業は私1人でやります宣言です。
そうか、頑張ってくれとしか思いませんでした。
そもそも、営業さんが全員いなくなった原因が理解できているのか?と皆思っていたはずです。
誰も本当のことは言えませんが。
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