カスと書かれた自転車

道を歩いていたら、自転車が停めてあった。



「カス」
と書かれた自転車。
その姿、哀愁が漂う。
一体、この自転車に何があったのだろうか。
自分自身にカスと書くことによって、存在をアピールしているのだろうか。

「俺はカスだ。救いようのないカスだ」

「そんなことないよ!!」

と、言ってほしいのだろうか。
つまり、かまってちゃんということなのだろうか。

「恋愛ってツライ、もう恋なんてしたくない…!」

と言いつつも翌月には彼氏がいる。

「私のことなんて、彼の目には映ってないよね・・・」


「そんなことないよ!!」

と言われれば楽になるのだろうか。
心が。

否、あえて言おう、カスであると。
でも、カスだと気づいたときに一歩先に前進できるのかもしれない。
そうだといいな。
ちなみに、カス自転車・・・
翌日、通ったときもまだありました。


あえて醜態を晒す。
苦行です。
強いやつだ・・・。

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