親族の介護を手伝った話⑥~特別養護老人ホームに見学に行った

前回までのあらすじ

親族の介護を手伝うことになったので、現状の把握と経緯を確認。
介護対象者は70代老夫婦の旦那さん。
旦那さんが寝たきり状態になって、要介護1から要介護5へと変更。
ケアマネジャーさんとの打ち合わせを経て、今後のケアプランについて話し合い。
ショートステイが開始されたので、いよいよ特養施設への入所申込みを準備していく。
入所申込書を郵送して、1週間ほどで施設からの連絡がきて施設見学に行くことになった。

旦那さんの1回目のショートステイが10日ほどで終わり、そこから自宅で10日間過ごし、2回目のショートステイの日がきました。

今回のショートステイは9日間で、前回とは違う施設になりました。
その後のショートステイ先はまだ決まっておりません。

ケアマネジャー

現在、探しております。
なかなか空き状態が少ないみたいです。

ということなので、その期間は自宅で介護ということになります。


さて、特養との連絡を取りつつ、ついに見学日がやってきました。
旦那さんはショートステイ中なので、奥さんに同行して施設の見学へと足を運びました。

スポンサーリンク
目次

施設への移動手段

自家用車がないので、特養へはタクシーで向かいました。
途中でタクシー運転手さんが道に迷うということがありつつも、無事到着。

電車でも行ける施設なのですが、それだと自宅から最寄り駅までバスに乗り、電車に乗って施設近くの駅で降り、そこから徒歩20分くらいかかる場所なのです。

今後もこの施設に足を運ぶとなると、タクシーが無難。
けれどお金も時間もかかる。

そういうことも含めて、希望の施設を選ぶときは色々と先を考えて選ばないといけません。
施設の利用料金が安い、というだけで選ぶと後悔することもあるかもしれません。
介護対象者の送迎は施設側が車を出してくれますが、施設に足を運ぶとなると自分たちで移動手段を確保する必要があります。

施設の見学をして説明を受けた

施設に着いてまず思ったことは、綺麗な場所だなぁということ。
さながら、高級マンションを彷彿させるところでした。

事前にWeb上で施設内の間取りや内観写真などは見ていましたが、実際に見学しても清潔感が感じられ、綺麗な場所で快適そうな環境でした。
それもそのはず、まだ築5年未満だそうです。

というか、自分が住んでいる家よりも良いんじゃないかと思ってしまいました。
実際に介護対象者が永住する(かもしれない)場所ですし、綺麗で清潔感があって快適な環境なのは良いことです。

部屋は全室個室になっていて、鏡付き洗面所と介護ベッド・エアコン・タンス・2人掛けの椅子が置いてありました。
日当たりもかなり良いです。
見学させてもらった一室は、ショートステイ用の部屋だったようで、タンスは実際には置いてないとのこと。

鏡付き洗面所・介護ベッド・エアコン以外の物は、後から各自で用意するようです。
賃貸と同じイメージで良いと思います。備え付けの物以外は自分で用意してね、ということ。


部屋も含めて施設内の案内と説明が終わった後、別室に呼ばれ、パンフレットを渡されて更に説明を受けます。
都度、質疑応答になります。

見学時に説明されたこと
  • 入所申込書の内容についての擦り合わせ。
  • 連絡先などの情報を記載する。(連絡の優先順位)
  • 面会時間について。
  • 面談について。
  • 施設に入る前の準備など。
  • おむつや洋服などの日用品について。
  • 契約について。

結果的には、見学当日に契約するということはありませんでした。

まだ契約するための前段階であり、契約するためにはしなければいけないことがあるのです。
それに、まだ部屋の空きがないというのが一番重要なポイントです。
そりゃそうですよね、部屋が空いてないなら入れないのが当たり前です。

見学時に説明されたことを、ざっと下記にまとめてみました。

説明項目内容
入所申込書の内容の擦り合わせ以前郵送した入所申込書に記載された内容の擦り合わせがここで行われます。既往歴など色々と詳細を聞かれるので、以前の記事でも書きましたが、できるだけ細かく記載しておくと、この擦り合わせ時間をかなり短縮できます。
要は、この施設で面倒をみることができるのかどうかの判断がされるわけです。治療が必要な病気持ちだったりすると、施設によっては対象外となる場合もあるそうです。
連絡先などの情報を記載家族の連絡先や住所などを用紙に記入します。
特に連絡先は優先順位をつけて記入するように言われます。ここでは、奥さんではなく僕が優先窓口となって対応することになりました。(理由は前回の記事を参照)
面会時間についてこの施設では1週間に1回30分程度。
子供含めて5人まで(マスク必須)。
面会基準は変わることがあるので、都度お知らせがあるそうです。
面談について施設の方が、入所する本人に会って色々と話しを聞くそうです。旦那さんは寝たきり状態なので自宅にきてもらうことになり、日程の調整を行いました。
この面談での判断も、入所の可否に関わります。(多分)
施設に入る前の準備など診療情報提供書が必要。入所すると特養専属の医師に代わるため、かかりつけ医の紹介状が必要となる。
飲み薬が2週間分必要。1ヶ月分あると尚良し。血液検査結果表はあってもなくても良い。
おむつや洋服などの日用品おむつ代は特養の月額に含まれている。
洋服や日用品は家族が用意。施設に郵送も可能。
契約について面談のときに契約書を渡して説明をする。

今回の見学時にはざっとの説明でしたが、契約時には改めて説明があるようです。
とりあえず、部屋が空いたら優先的に案内はしてくれる感じでした。
断言はしてくれませんが。

ただそれがいつになるかは、分からないとのこと。

部屋が空く、ということはそこに住んでいた人が退去するということ。

つまり……そういうことです。
だから、いつ空くのでいつ入れますとは言えないし分からないわけです。

ただ、ちょうどこの時期は夏だったのですが、毎年暑い時期には退去人数が増える傾向があるようです。寒い時期もですけど。

◆今回分かったこと

・見学したからといっても、すぐに入所できるわけではないということ。
・契約する前には色々と準備が必要である。
・特養施設を選ぶときは、自宅からの移動距離、行きやすい場所かを吟味するのが吉。
・特養の部屋がいつ空くかは明確にされない。

という感じで見学も終わり、帰りもタクシーで帰宅。
施設の方々は、帰るときもとても親切で良い感じでした。

次回、「特別養護老人ホーム入所前の面談をした」に続きます。

↑この記事が気に入ったら いいね!ボタンを押して頂けると今後の励みになります!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメントを残す

コメントする

目次