親族の介護を手伝った話(29)~相続登記の準備を始める

前回までのあらすじ

親族の介護を手伝うことになって早数ヶ月。
介護対象者は70代老夫婦の旦那さん。寝たきり状態で要介護2から要介護5へ認定変更。

特養への入所も完了したけど、病院に連れて行ったりとなかなか忙しい日々を過ごす。
そして年末が近づいた頃、旦那さんの訃報連絡があり、施設で看取る。

葬儀も無事終わり葬儀代の支払いも完了。この後は手続き関連がてんこ盛り。
まずは役所と年金事務所へ行って、できる限りの手続きを行った。
遺骨は旦那さんの遺言通り、散骨にて対応。
特養施設の支払いも完了し、年金事務所で遺族年金の申請も完了。
そのまま役所に向かってNHK受信料の免除申請も完了。

いよいよ、相続登記に向けて歩を進める。

ついに立ちはだかる難関、相続登記

家族の誰かが亡くなると、亡くなった人の資産などは家族に相続されます。

手続き方法は多岐に渡るのですが、今回旦那さんが亡くなったことによって発生する相続は以下になります。

今回相続が発生するもの
  • 家(建物)と土地
  • 資産

本来はこれらの相続手続きをしないといけないのですが、ここで嬉しい誤算

家庭内のお金のやりくりは奥さんが全て賄っていたため、旦那さんの銀行口座には葬儀代と光熱費くらいしか入っていなかったのです。

旦那さんが亡くなってすぐに、奥さんが葬儀代としてほとんどを引き出していたので、残金は数万円だけでした。

お金の管理は奥さんがしていたので、旦那さんのへそくり(箪笥貯金)などもありませんでした。

旦那さんにはお金の管理を一切させない、触らせないという奥さんの確固たる意志が伺えますね。

なぜなら、過去に旦那さんが詐欺に遭って大きな借金を抱えたことが原因になっています。

その一件以来、奥さんは旦那さんに一切お金を管理させないという姿勢をとってきたのです。結果的にはそれが今回の手続きに関しては良い方向に働いてくれたので、僕個人としては嬉しい限りです。

そして、旦那さんの遺品という物は存在していませんでした。

旦那さんが施設に入ったときに、ほとんどを処分し、残っていたのは服が数着くらいでした。

その服も葬儀後に全て処分してしまったので、旦那さんの遺品、思い出の品と呼べる物はこの世に存在していません。

これは奥さんグッジョブと言うしかないです。余計な手続きがかなり減りました。

ということで、今回僕が手伝った相続に関していえば、「家と土地」の相続手続きのみになったのです。

とはいえ、これだけでもけっこう大変なんです。それを身をもって知りましたね。

本当ならば自分がもっともっと歳をとってから対応するはずだった作業を、めっちゃ早くやることになったので大変勉強になりました。

目次

準備

最初にしたこと
  • webで「法務局」「相続登記」に関して調べた。
  • youtube動画をいくつか視聴した。
  • 法務局に予約をして相談に行った。

まずは自宅にいてもできることから始めました。

今はインターネットという素晴らしいものがあるので、事前に調べまくることはできます。知識ゼロから始めても、多少は知識を入れ込むことができます。

自分が今からやろうとしている相続登記は、どんな種類のものなか、どんな書類が必要なのか、どんなことをすれば良いのか。

最終的には、一度は法務局に相談に行くことになるわけですが、何も知識がない状態で法務局に行くのとでは全然理解度が変わると思います。知らない単語も多いですし。

なので、まずは事前の知識としてwebとyoutubeで下調べをしました。それから自分が行う相続登記の種類と必要書類と流れをおおまかに書き出しました。

ここで自分が書き出した内容と、法務局に相談に行ったときの内容とで答え合わせをする形にしました。

分からないことは法務局で教えてもらえますが、あくまで教えてもらえるだけです。書類の作成の手伝いはしてくれません。

書類を無料で作成するか、有料で作成するか

相続登記の作成方法は2つ
  • 自分(家族)で全て作成する方法。(無料)
  • 司法書士にお願いをして作成する方法。(有料)

誰しもが相続登記を自分で作成できるわけではありません。

相続する家族の人数にもよりますが、作成して完成させるには時間が必要であり、家族の協力が必要であり、作成者の力量もある程度必要になってきます。

はっきり言って、週5日仕事をしながら相続登記の書類を作成するのは困難だと思います。

不可能ではありませんが、けっこうな時間を有すると思った方が良いと思います。

それに、家族の協力が不可欠になります。

絶縁状態の家族がいる?家族が県外にいてなかなか連絡がとれない?

そんなもの、関係ありません。

絶縁状態なら探すしかありません。近場にいなくて連絡が取れないなら連絡がつくまで連絡をしてやりとりをしなければいけません。

戸籍上で血縁者であるなら、避けて通れないのです。

家族仲が悪ければ、いわゆる「争族」問題として発展する可能性もあります。

逆に家族仲が良ければ、相続問題は比較的スムーズに進むと思います。


自分で全て書類を作成するなら無料ですが、時間の問題や家族間の問題で思うように進められない。でも相続登記はしないといけない。(2024年4月から義務化)

そんなときは、有料ですが司法書士さんにお願いして書類作成を手伝ってもらうことができます。

法務局周辺にはたくさんの司法書士事務所があります。法務局や役所でも司法書士は紹介してもらえます。

今回僕は司法書士にはお願いせずに自分で作成したので、正確な相場は分かりません。でもネット等で調べると10~20万円(実費込みで)くらいとありました。

これを高いとするか安いとするかは、そのときの家族の状況次第といったところでしょうか。

それに、ほぼほぼ司法書士さんが書類作成をしてくれますが、どうしても委任状だけでは取れない書類もあるので、そういう書類が必要な場合は、自分たちが役所等に行くことになることもあると思います。

法務局に相談予約の連絡をする

さて、法務局への相談予約です。

法務局での相談は無料です。しかし、相談時間(20分くらい)は決められていますし、事前予約も必須となっています。

ということで、法務局に予約電話をします。

予約をすると言っても、「翌日や翌々日に相談に行きたい!」というのは絶対に無理です。

2~3週間先くらいになると思っておいた方が良いです。僕の場合は2週間後くらいでした。

法務局への相談日まではけっこう間があくので、その間に事前知識を入れ込んだり、自分で作成するか司法書士に依頼するかを決めておくのが良いと思います。

法務局への相談は何度もできるのですが、その都度予約をしないといけません。予約をするということは、また数週間後になってしまう。しかも1回の相談時間は20分ほど———無駄に相談回数を増やすことは、相続登記完了までの時間が延びていくだけです。

できれば、1回の相談で終わらせられるのがベストだと思います。だから事前にある程度は知識を得ておく必要があると考えます。

どこの法務局に行くのか?

最終的に書類の提出は、決められている地域担当の法務局に行かなくてはいけません。

しかし、相談は近場の法務局(もしくは出張所・支局)でも良いそうです。

僕は最終的に書類を提出する担当法務局に相談しに行きました。

電車+徒歩で片道1時間半くらいの場所でしたが、最終的に提出する場所が決められているなら先に把握しておきたいという気持ちがあって、遠かったですが1つの法務局で相談&提出を済ませました。

相続登記の手順
  1. 法務局に予約電話をする。
  2. webとyoutubeで少し知識を得る。(自分で作成する場合、可能なら少し書類を作成してみる)
  3. 自分で作成するか、司法書士に依頼するかをある程度決めておく。
  4. 法務局で相談+答え合わせ+質問。
  5. 法務局でもらった資料や相談した結果を踏まえて書類を作成・訂正していく。

上記の流れで進めれば、ほぼほぼ完璧なのではないでしょうか。1と2は逆でも良いかと思います。

僕は最初から自分で作成すると決めていたので、3→2→1→2→4→5の手順で進めました。

ということで、次回は法務局に行った当日の話をメインに書きたいと思います。

次回、「相続登記のために法務局へ相談に行ってきた」に続きます!

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