これが、弊社の社会保険労務士です。

弊社には、専属の社会保険労務士(略して社労士)がいます。
以前の社長のときはいませんでしたが、社長交代の際に新しく雇うことになりました。

社会保険労務士とは

日本の労働法や社会保険制度などの専門知識を有する資格を持った専門家。
労働者と雇用主の双方に対して、労働法や労働関係に関するアドバイスやコンサルティングを提供する役割を担う。

主な業務内容は以下。

  1. 労働法相談:
    労働者や雇用主からの問い合わせに応じ、労働法に関するアドバイスを提供します。労働契約や解雇、労働時間、賃金などの問題に関する助言を行います。
  2. 社会保険手続き:
    雇用者と従業員のために社会保険の手続きをサポートします。健康保険や厚生年金などの手続きや申請、問題解決を行います。
  3. 労務管理:
    雇用主側からの依頼に応じて、労働関係の適切な管理方法や規程の策定を行います。労働者とのコミュニケーションを通じて労働環境の改善を支援します。
  4. 労働紛争解決:
    労働者と雇用主の間で紛争が発生した場合、調停や仲裁などの手続きを通じて解決を図るサポートを行います。
  5. 労働法セミナーや研修:
    労働法や労働関係に関するセミナーや研修を企業や団体向けに提供し、知識の普及と従業員の教育を行います。

雇った理由としては、労働環境・就業規則を一新する為。
社員全員が安心して働ける環境を作る為とF社長は仰っていました。

何にせよ、会社に専属の社会保険労務士がいるならば環境も良さそうだね!
と思われるかもしれませんが、あるときを境にその考えも変わることになります。

目次

就業規則は社会保険労務士が監修!

社長が交代してから社会保険労務士監修の下、就業規則を一新。
かなり大規模な改定で、所々気になる点もありましたが、概ね社員が納得できる規則になっていました。
当然ですが「生殺与奪権を与える!」みたいなぶっ飛んだ規則はありませんでした。

もちろん、改定された就業規則は完璧完全ではありません。
特に給料体系と休日に関しては、社員からも不満が出ていました。

しかし、そこは納得するしかないんです。
そこで反抗しても意見を言っても何も良いことがありませんし、納得していないならば社会保険労務士とF社長と面談して、理詰めされて強制的に納得させられる結末しかありません。

しばらく続いた平和に亀裂。

それからしばらくは平和な日々が続いていましたが、コロナ禍の真っただ中、新たな問題が浮上しました。
緊急事態宣言の発令や、世間がリモートワークという新しい働き方へとシフトし始める中、これまでの日常や仕事環境が大きく変わり始めていた頃のことです。

今後コロナに感染した場合、社員や会社の対応方法、出勤や休みについて等、現在の就業規則には何も記されていないので対応ができないとF社長が発言したのです。

この社長は何を言っているんだろう・・・?
就業規則に書かれていないから何も対応ができない・・・?

F社長曰く、

F社長

就業規則にコロナに関しての記載がないので、コロナに感染して休んでも病欠とは認められない。各自有給休暇を使うようにしてください。
誰かが感染したら会社は終わりです。各自感染予防に努めてください。

いくら就業規則に記載がないからって、緊急時は別だろうと。
これから会社内で、緊急時に何かあったときはどうするつもりなのかと。

これに対して、社員から「社会保険労務士と話し合って緊急時の就業規則を決めてほしい」という意見が出ました。
当然の流れですよね。

それから数日後、社会保険労務士がいなくなった。

F社長を含め、会社の幹部数名と社会保険労務士の会議が開かれました。
その数日後、全体会議をすることになり、全社員が集められることになるのですが、結論を先に言うと・・・

雇っていた社会保険労務士が解雇され、新しい社会保険労務士に交代することになった。

あまりの急展開に頭がついていかず、会議に参加していた社員たちにもどよめきが走ります。

F社長の話を要約すると・・・

①社会保険労務士として、あってはならないミスを犯した。
②そんな酷い社会保険労務士には、会社として信頼することができないので解雇にした。
③新しい社会保険労務士はすぐに見つかったので、今後はその人が対応をします。

会議ではF社長自ら資料を作成して、雇っていた社会保険労務士の悪い点を挙げて説明。
社員全員が社会保険労務士の印象を「悪」になるように、ひたすら説明。(ここでは内容を割愛します)

就業規則に記載がない緊急時の対応についても、今後検討していくということで会議は終了することになりました。

会議の内容に疑問をもつ社員が、幹部に話を聞いてみた。

煮え切れないまま全体会議が終わり、今回のことを疑問視する社員も出てきました。
数名の社員は、社会保険労務士とF社長の間で何があったのかを、幹部にこっそり聞きに行っていました。

①社会保険労務士は、緊急時であれば働き方も休み方も臨機応変に対応が可能と言う。
②F社長は病欠、欠勤を認めたくない。就業規則に書いてあることが全てだ!と応じない。

お互いの意見がぶつかり合い、話は平行線の一途を辿り・・・。
自分の思うようにいかないということで、社会保険労務士を解雇することになった、と一連の流れを見ていた幹部さんは話してくれました。

自分の思うようにいかなくなると、F社長は相手を責め落とし始めます。
相手側に少しでも隙を見つければ、そこを集中的に攻撃し、ネチネチと嫌味も始まります。
そして「悪」のレッテルを貼り、それを関係のない第三者にも浸透させていきます。

以前の就業規則を一新するときも、F社長の考え方が古すぎて何度も何度も説明したのに理解するのに時間がかかる。
自分の都合に合わせて勝手に解釈していく、言っても聞いてくれない
等の愚痴も社会保険労務士の方が言っていたそうです。

最終的には、

元・社労士

あの社長には何を言っても無駄ですね。

と諦めながら言っていたそうです。

何かあるとすぐに「法律違反だ!許すことはできない!」と言うくせに、自分に都合の悪いルールに対しては、自分ルールで蹴り飛ばしていく。
それが弊社の社長のスタイルってやつです。

そうだとしても・・・そうだとしても社会保険労務士としてお金をもらっているのなら、ガツンと言って欲しかったです。
本当のことをF社長に言えない社員たちの為に、言って欲しかった。
まあ、ガツンと言うと解雇されちゃうんですけどね。

新しい社会保険労務士とは?

弊社の社会保険労務士が解雇されたということで、すぐに新しい社会保険労務士を雇わなくてはいけません。
しかしF社長、さすがというか、そういうときの根回しは超早いです。

社会保険労務士を解雇すると決めた日に、すぐにお知り合いに連絡をとって、新しい社会保険労務士を紹介してもらったようです。
年齢が若めの人のようですが、優秀とのこと。詳細は分かりません。

どちらにせよ、知り合いのツテで紹介してもらっているので、要は社長とはグルです。
F社長もそういう人しか選びません。
要は自分の言うことを素直に聞く人、自分の思い通りになる人を「新しい社会保険労務士」として雇ったことになります。

とある社員が幹部の人に「それって新しい社会保険労務士の人は社長とグルってことですか?」と聞いたところ、
「そういうことですね・・・酷いことだけど」と言葉を濁していたようです。

これって中小企業だと、どこでも起きていることなのでしょうか。
中小企業で社会保険労務士を雇っている会社がどれくらいあるのか分かりませんが、実際のところどうなのでしょう。

私、気になります。

必ずしも社会保険労務士がいることが強みにはならない。

以前は社会保険労務士が関わっている会社は信頼できると考えていましたが、最近ではそれが必ずしも良い会社であるとは限らないと感じるようになりました。
特に中小企業+ワンマン社長がいる会社は。

人事の方が話してくれたのですが、F社長は求人面接時に社会保険労務士が在籍していることをアピールしているそうです。

以前、社員全員が安心して働ける環境を作る為、その為に社会保険労務士を雇っているとF社長は言っていましたが、結局はそれも「小さい会社なのに社会保険労務士がいるなんて、しっかりしている会社でしょ?」とアピールする為だったのかと思うようになってしまいました。

全ては、自分の思うがままの会社を作り上げる為・・・。
それはエゴだよ!と言いたくなりますね。

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