国道沿いでやらかす

前回までのあらすじ

駐輪禁止のシールを貼られて、うなだれた。

自宅に戻り、友人を待った。
しばらくすると、友人が車でやってきた。
僕はそれに乗り、でかけた。
国道に出ると、ちょうど隣にパトカーがいた。

「あ、パトカーですね」

「そうだね」

「なんか隣にいると嫌ですよね」

「そうだね」

「前でも後ろでも嫌ですよね」

「そうだね」

そんな会話を交わしながら車を走らせていた。

「そういえば、さっき駐車違反をくらったんですよ」

「そうなのか」

「あの場所で初めてくらいました」

「そうなのか」

「ショックでしたね・・・ただでさえ、最近ツイてないから・・・」

そして右折。

「そういえば今日って・・・」

そんな話を始めようとすると、友人がバックミラーを見て言った。

「なんか、パトカーのサイレンランプが光ってない?」

「そういえば光ってるね。・・・誰か捕まったんじゃ?パトカーが近くにいるのにアホだなぁ~。スピード違反とかじゃ!?」

「ん~、何か言ってない?あのパトカー・・・・・・この車のナンバーを言ってるよ!」

「え!?」

ということで、車を脇道に停める。
パトカーから警察が降りて来て近づいてきた。
どうやら右折禁止だったらしい。
そして切符を切られる友人。

「ぼ、僕の・・・僕のせいだ・・・。僕が最近ツイてなさすぎるから・・・飛び火しちゃったんだ・・・」

さっきは僕のバイクが駐車違反。
そして今度は友人の車が右折違反。

「こ、怖い・・・怖いよ・・・。もう今日はどこにも行かないで家にいる方がいいんじゃないか・・・」

「落ち着くんだ!!」

「けど・・・!こんなことって・・・!きっとPCが僕の生活のだったんだ・・・。核を失ってしまったから生活運バランスに歪が生じて・・・。それが周りまでも巻き込んでしまって・・・」

「落ち着くんだ!!」

「でも・・・でも・・・!」

そんな言葉を打ち消すかのように雨が降り出した。
そう、まるで僕が涙を流す代わりに空が泣いているようだった。

そして不運はクライマックスへ・・・!!

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コメント一覧 (3件)

  • 不運すぎる…
    ルーベンスの絵の前で、パトラッシュと共に倒れた『ネロ』より不運だわ!!
    それなのに、まだクライマックスがあるなんて…

  • 世界の株価が一気に下がったのも実はまかないさんの不運が原因だった、という噂は本当だったのですね、遠くの緑を見るといいらしいですよ、そういうときは

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