「え?じゃあイケメンって大きい声で呼べばいいんですね?」
駅の改札口から出るとそんな会話が聞こえてきた。
一体何なんだその会話・・・。
どうやら僕の前を歩く若い男性は、電話で何か指示を受けているようだ。
何かの仕事か・・・?
そして横断歩道を渡る。
「イケメン!イケメン!!」
先程の若い男性がいきなり大きい声でイケメンを連呼しだした。
その男性が向かう先には自転車にまたがっている1人の若い男性。
イケメン・・・なのか?
イケメンと呼ばれた彼がイケメンなのかは別として、「イケメン!イケメン!」と男が声を出したとき、横断歩道を渡っていた人達の顔がイケメンと呼ばれた男性を見た。
何もない空を見上げて、2~3人が話しをしているのを見ると、周りの人も同じように見上げるように。
有名人じゃない素人の周りに人だかりができれば「何だ何だ?」と、どんどん人が集まってくるように・・・。
僕は弄ばれた気分だった。
普段ならば、人だかりができていても気にせずに通り過ぎる僕が、突如として発せられた「イケメン」という言葉に、その声がする方向を向いてしまった。
その一瞬だけだが、彼らの巧みな言葉と行動によって彼ら自身は注目を集め、アピールしたのだ。
なんという屈辱。
悔しい・・・!悔しいよ・・・!!
僕は歯を食いしばった。
日曜の昼から、こんな意味があるのか分からない戯れに付き合わせられるなんて・・・。
でも日曜の昼からこんな些細なことで、こんなことを考えてしまう僕も相当アレなのか。
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コメント一覧 (3件)
「イケメン、イケメン」と連呼したら、
取り合えず、同じ数だけ
「ありがとう、ありがとう」とお礼を言おう。
きっと、神様は許してくれる。
だって・・・女の子だもんっ!
あーーーっっ!!ばっ○が見るぅっ♪
・・・的な感じでしょうか
お気持ちをお察しするです
ハンカチ・・・良かったらどうぞ・・・・
ば~むく~へんさん>
何かの歌詞みたいだ・・・!
ECOさん>
枕ではなく、ハンカチを濡らします。