親族の介護を手伝った話(21)~葬儀の準備と葬儀当日

前回までのあらすじ

親族の介護を手伝うことになって早数ヶ月。
介護対象者は70代老夫婦の旦那さん。寝たきりで要介護5。

特養への入所も完了したけど、病院に連れて行ったりとなかなか忙しい日々。
そして年末が近づいた頃、旦那さんの訃報連絡があり、施設で看取る。

葬儀屋さんに連絡をとって葬儀内容の打ち合わせを行って、葬儀が1週間後に決定。

葬儀日程も決まって、あとは当日を待つばかり———というわけにもいかないのが、人が亡くなるということです。

家族側では葬儀までにすべきことや、その後の手続きのことを考えなくていけません。

手続き関連は、葬儀屋さんから冊子をもらえますし、役所に行ってもまた別の冊子がもらえます。(手続き関連は量が膨大なので、また後日に書きたいと思います。)

とりあえず、葬儀までにすることの1つに遺影写真を作成するという項目があったので、まずそれを実行しました。締め切りは葬儀打ち合わせの2日後まで。

目次

遺影写真の作成

作成といっても、実際にきちんとした形にしてくれるのは葬儀屋さんの方です。

家族側で決めること
  • 使用する写真の選定
  • 背景色の決定
  • 服装を変えるかどうかの判断(着せ替え可能)

遺影写真について決めることはこれだけなので、負担はそこまでありません。

遺影写真の服装を選ぶ。※画像は一部

遺影写真そのままの服装でも良いし、上の画像の中から着せ替える服を選ぶことも可能です。

「せっかく良い表情の写真なのに服がな~」ってときがあると思うので、今はこういう着せ替えもできるから便利になったと思います。

写真はアナログでもデジタルでも大丈夫です。ただ、今回はデジタル写真にしたので、アナログ写真だとどうなるのかは分かりません。

推測するに、デジタル写真でサイズが大きく高画質のものじゃないと画質が荒くなるのではないかと思います。普段からデジタル写真を高画質&サイズ大きめで撮影しておくと、こういうときに便利です。(そんなことを考えて普段から写真を撮りたくないけど)

近年はAI技術も発達してきているので、もしかすると今後はアナログ写真やサイズが小さい写真でも、綺麗に仕上がる可能性はあると思います。

使用する写真が決まったらメールをする

葬儀屋さんとの打ち合わせ時に、遺影にする写真が決まったら写真を添付してメールを送ってほしいと言われました。

送付の際に、件名はこう書いて、本文はこう書いてという指示がありますので忘れないようにしましょう。

(例)メールのタイトルは故人の名前を記載、遺影写真と記載等
(例)本文には、遺影にする人物が何番目にいるか(被写体が1人とは限らないため)、消してほしい箇所、服装を変更したい場合は番号を伝える等

メールを送付すると、返信がくるのでこれで遺影写真については完了です。

◆出来上がった遺影写真を事前に確認したい場合

最初に送るメールにコメントしておくと完成形を送ってもらえるようです。
当日になって「イメージと違った!」となる可能性もあるので、きちんと完成形は事前に確認しておきましょう。早ければ修正にも対応してもらえるはずです。

葬儀当日

旦那さんの逝去から約1週間。葬儀当日になりました。

葬儀当日の参列者
  • 奥さん
  • 長男さんご家族

しれっと僕も参列していますが、奥さんから「香典も何もいらないから来てほしい」と言われ、参列することになりました。

それに、今回の葬儀の段取りを知っているのは僕だけですし、欠席はできません。

一応便宜上の喪主は奥さんでしたが、通夜も告別式もない家族葬なので喪主というのは存在しません。

奥さんの中では、喪主はやりたくない、喪主は長男さんにやってもらいたいという気持ちが強かったのですが、普通に考えると喪主は配偶者の奥さんになってしまいます。

「今回は通夜も告別式もないので喪主は便宜上だけです」と説明して、渋々納得していただきました。

出棺まで

当日の昼、旦那さんの遺体が安置してある葬儀社に現地集合ということになっていたので、間に合うように向かいます。

時間に余裕をもって早くに着いても中には入れませんと事前に言われていたので、きちんと時間ギリギリに到着するようにしました。奥さんは指定時間の1時間前に着いたようなので周辺で時間を潰していたとのこと。

僕が到着すると、すでに長男さん家族と奥さんが旦那さんの遺体安置室に集まっていました。

もしかしたら、長男さんに直接会うのって10年以上ぶりかもしれない。以前にお会いした時はまだ子供もいませんでしたが、今では大きくなった子供が2人もいました。なんだかしみじみ。時が経つのは早いですね。

奥さんは、久々に長男さんに会えたのか、内心とても嬉しそうです。長男さん大好きオーラが伝わってきます。

葬儀担当者

棺は1時間後に閉めさせていただき、斎場へ出発となります。

ということなので、それまでの間は待機です。かといって、休憩室はありません。

廊下に出ると、パーテーションで区切られたところに4人座れるデスクが置いてあるだけです。(お茶は飲み放題)

全員座れないので、僕と奥さんだけ座らせていもらいました。

斎場へ

葬儀担当者

時間になりましたので棺は閉めさせていただきます。故人様に触れられる最後の時になります。よろしいでしょうか。

最後に旦那さんにお別れの挨拶をすると、棺の小窓は閉じられ杭打ちをして出棺準備完了です。

この後の斎場で、棺の小窓から本当の最後のお別れはできます。
遺体に触れられるのが最後ということです。

葬儀担当者

この後は斎場へ出発となりますので、お忘れ物ないようにお願いします。

そして棺と共に建物の外へ移動します。

ここで、予約していたジャンボタクシーに乗り込みます。奥さんは霊柩車に乗ることもできたのですが、少人数なので全員ジャンボタクシーで行くことになりました。

そこから車移動すること約1時間———ようやく斎場に到着です。

平日なので途中の道路はそこまで混雑していなかったのですが、斎場が超混雑していました。(本館に着くまで長蛇の車の列)

ジャンボタクシーを降りると、そのままの足で棺と一緒に火葬場まで行きます。

お坊さんもいないので読経もなく、旦那さんとの最後のお別れをしたあとにそのまま遺体は火葬炉の中へ。

棺が火葬炉に入る瞬間は何度見ても心にくるものがあります。

介護中のことを思い出したりして少し涙目になりつつも、奥さんと長男さんには悲しそうな様子は一切ありませんでした。そのことに家庭ごとの距離感を感じました。

長年連れ添ったとはいえ、奥さんは旦那さんに対して愛情とういうよりも義務感が強かった感がありますし、介護生活に突入してからは色々と覚悟も決めていたみたいですし。介護を支えてきた奥さんにとっては、悲しみよりも長い義務感からの解放が大きかったのかもしれません。

長男さんは元々両親に対して愛情が薄く、実家にもほとんど帰ってこないし、連絡もほとんどない状態ですし。(電話しても繋がらない)

家族間の繋がりが希薄な印象なので、涙を流すということは葬儀一環を通してありませんでした。これは家庭環境によって状況は違いますし、何とも言えません。

葬儀担当者

1時間ほどで火葬が終わりますので、館内放送にてアナウンスいたします。それまでの間は休憩室にてお過ごしください。

係の方に案内されて休憩室に到着。部屋が広い。それもそのはず、本来は大人数のための休憩室なのだから。

待機時間と収骨

火葬が終わるまで約1時間。

一体何をして時間を潰せば良いのやら…と思っていましたが、長男さんの子供たちがワチャワチャしていたので一緒に遊んだりしていました。

こういう機会に長男さん含めご家族と雑談しておくのも良いかと思って、頑張って雑談していると、長男さんのスマホが何度か鳴って、おもむろにノートPCを出して仕事をし始めるという…。

親の葬儀中まで仕事の連絡がきて対応しなくちゃいけないとかブラック会社すぎません?と思わず言いたくなったりもしましたが、堪えます。きっと長男さんだってしたくて仕事してるわけじゃないですし。

結局、仕事の邪魔をすることはできないので、長男さんと話すこともほとんどなく、飲み放題のお茶を啜りまくっていると火葬終了のアナウンスがありました。

担当者もいつの間にかきていて、案内してもらえました。


火葬が終わると遺骨とご対面です。そして、骨壺に骨を納める収骨(または骨上げ)を行います。

家族が2人1組で遺骨を拾って、骨壺に納めていくわけですが、奥さんが1人で拾っていこうとします。葬儀が久々なのか、そういう習慣がなかったのかは分かりませんが、葬儀担当者の方が慌てていました。

だいたい2周すると、残りの遺骨は担当者が拾い集めて骨壺に納めてくれます。

その時にミニ箒で細かい遺骨や残り滓を集めてくれるのですが、その行為に対して奥さんが後日「箒で骨を集めるなんて失礼よね」と言っていたので、いつからそうなったのか分からないけど、少なくとも自分が幼少の頃には既にそういう集め方をしていたことを説明。あんまし納得はしてくれていませんでしたが。

どうやら、奥さんの地元と世代では「土葬」が主流だったようで、こういう火葬には馴染みがないのかもしれません。(それでも近年は火葬になっているはずで体験もしているはずだけども、地域によって違うのかもしれません)

収骨も終わり、担当者が手慣れた仕草で骨壺を風呂敷包んで渡してくれます。

本来、骨壺を持つのは家族の誰かなのですが、けっこうな重さなので奥さんに持たせるのは無理だということになり、長男さんに持ってもらおうとしましたが、子供がワチャワチャしていてそちらの対応が大変そうだということで、なぜが僕が持つことになりました。

葬儀後

斎場の出入口まで案内され、担当者の方から本日の葬儀はこれで終了というアナウンスをもらいます。

帰りのジャンボタクシーが到着し、家族みんなで乗り込み、帰路につきます。

長男さん家族は、途中の駅で降りることになっていたので、まずはそちらに向かいます。長男さん家族はてっきり奥さん宅に泊っていくかと思いきや、翌日も仕事が立て込んでいるそうで泊らずでした。

長男さん家族を指定の駅で降ろし、別れたあと、僕と奥さんは奥さんの自宅前で降ろしてもらいました。

家に着き、骨壺や遺影を置き一息つきます。時計を見ると夕方を過ぎていました。

それからかなり遅めの昼食をご馳走になって、遅くなる前に僕は帰宅しました。(お昼から何も食べてなかった)

葬儀は終わって一段落したものの、これから役所や金融機関などの手続きが山積みです。

長男さんは遠方にいるため、基本全て母である奥さんに一存するという考え方なので、僕の方で手続き関連のサポートをすることになりました。

こういうのって、普通は息子さんが率先してするものじゃないのか…?と思いつつも、家庭によって環境は違うので何とも言えません。僕としても、ここまで関わったのだったら最後までサポートしますよ精神になっていました。

というわけで、次回からは「葬儀後の煩雑な手続き」について書いていきます。

そういえば、後から今日撮影した写真を見返したのですが、この日の写真は1枚しか撮影してなかったという・・・。

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