親族の介護を手伝うことになって早数ヶ月。
介護対象者は70代老夫婦の旦那さん。寝たきりで要介護2から要介護5へ。
特養への入所も完了したけど、病院に連れて行ったりとなかなか忙しい日々。
そして年末が近づいた頃、旦那さんの訃報連絡があり、施設で看取る。
葬儀も無事終わり葬儀代の支払いも完了。この後は手続き関連がてんこ盛り状態。
まずは区役所と年金事務所へ行って、できる限りの手続きを行った。
前回、区役所と年金事務所へ行って手続きをしました。
今回は自宅でもできる手続き関連を進めていきます。

インドア大好き人間が自宅で手続き
自宅でもできる、と言ってもネット環境があるのが大前提です。
家から出るのが億劫な自分にとっては、家から出ないで行える手続きというのは最高なのです。
自宅で手続きしたこと | 備考 |
NTT電話回線の名義変更 | webで申請 |
NTT電話回線の利用料引き落とし口座の変更 | webで申請後、通知書が郵便で届く。 |
ナンバーディスプレイの申込み | webで申請。無償対象だったため申込み。 |
電気・ガスの名義変更 | webで申請。東京ガスで一括請求していたため、それは引き続き継続。 |
電気・ガスの利用料引き落とし口座の変更 | webで申請 |
水道の名義変更 | 奥さんが水道局に直接電話をしたらしく、後日書類が届いたので記入して送付。 |
水道の利用料引き落とし口座の変更 | 奥さんが水道局に直接電話をしたらしく、後日書類が届いたので記入して送付。 |
NHKの名義変更 | webで申請。 区役所で受信料の免除申請をするために必要。 |
NHKの利用料引き落とし口座の変更 | webで申請。後日、受信料の免除申請をするのですが、一度ここで引き落とし口座を変更しておく必要があるみたいです。 |
この他に「火災保険の名義変更と引き落とし口座変更」がありました。
ネットでも手続き可能だったのですが、契約者の携帯番号が必要になるとのことでした。
奥さん曰く、旦那さんの携帯電話は施設に入ったときに解約したとのことでしたので、書類を取り寄せて記入して送付するという方法を取りました。
こういうこともあるので、自分で契約したものに携帯電話が必要か否かは調べておいた方が良いかと思います。変更時に携帯電話の認証が必要というパターンもありますからね。
数日かけて、上記の手続きを順々に完了させました。webでの手続きとは言っても、すぐに反映されるものもあれば、数日後に反映されるというものもあるので注意が必要です。(通知書等が自宅に届いたら変更完了とかもあります)
もちろん、奥さんはPCもスマホも使えないのでwebでの申請は、奥さんに必要事項を聞いて僕の方で完了させました。昔だったらわざわざ店舗に電話して書類を取り寄せたり、直接店舗に行かないといけない等があったと思いますが、今はずいぶんと楽になりました。嬉しいかぎりです。
まあ、楽とは言っても大変ですけどね。
生命保険について話があった
奥さんから保険屋さんのお話が出たので聞いてみました。
奥さんは超せっかち人間なので、旦那さんが亡くなってすぐに保険屋さんに連絡をして、年明けに家にきてもらうことになっていたそうです。
いやいや、せっかちすぎるだろう。
奥さん曰く、保険屋さんからは「旦那さんが亡くなったらすぐにご連絡をください」と以前から言われていたとのことで、話を聞く限り、家族よりも保険屋さんの方への信頼度が高かったです。
そりゃあ、保険屋さんもノルマがあっての商売ですからね。親身にもなります。しかもその保険屋さんは10年ほど前からお世話になっているとのこと。
滅多に実家に帰ってこない長男さんと比べると雲泥の差です。でも保険屋さんは商売ですから。何度も言うけども。
それでも、高齢者は保険屋さんの方に信頼を置いてしまうのです。
今回は、何とか奥さんを説得して保険屋さんが奥さん宅に来る日を延期してもらって、僕が同席できる日を選んでもらいました。
最初はあまり良い顏はしませんでしたけどね。「自分が信頼している保険屋さん」を蔑ろに扱わないで欲しい感が出てました。別に蔑ろに扱ってないんですけどね。
むしろ、奥さんがまた新たな保険を契約をしないかとかが心配なだけです。それに奥さん自身、契約内容を分かってないから、保険の金額についてよく不明点を聞かれるのですが、契約書を読んでみると、きちんとその不明点については明記されてるということが多かったので更に心配になるわけです。
高齢者あるあるを全て詰め込んでくる感じでちょっとね。
読まない、理解する気がない、分からないままで話の流れで契約する…などなど。
旦那さんが亡くなって貰える保険についても分かってなかったですし、契約書に書かれているとおりの金額を何度説明しても理解してるようで理解してない感じでした。(同じ話がループしてる感じ)
きっと、実際に保険屋さんの口から保険金額の説明をされれば納得するのだろう、という感じ。なんといっても信頼度が違いますからね。
保険屋さんがきた
保険屋さんは午後にやってきました。もちろん、僕もすでに奥さん宅に同席しています。
- 長年お世話になった保険屋さんにお礼を伝えること。
- 旦那さんの生命保険金の流れ。
- 保険が振り込まれた際に、銀行口座が凍結する可能性について。
- 奥さんが新たに保険に加入しないように注意を配る。(どうしても加入したい場合は即決せずに検討する)
保険屋さんと対面して、最初の一言は「この度はご愁傷様です」と挨拶を交わし、続けて

息子さんですか?
ですよねー。
すみません、違うんです。
で、一応親族だよってことを説明。
それから世間話をしつつも、旦那さんの生命保険金についての説明が始まりました。
手続きの仕方も順を追って説明をしてくれました。
奥さんは聞いているのか聞いていないのか分からない感じ。きっと僕が説明を聞いてるから、大丈夫だろうということだと思います。
というか、奥さんにとって重要なのは「いくら貰えるのか」という一点のみなので、他の話は右から左へと抜けていきます。
今回一番気になっていたことは、生命保険金が振り込まれた際に、例えば通帳の取引内容のところに「旦那さんが亡くなったことによる生命保険金というのが分かってしまう」記載がされるのかということと、それによってそれを見た銀行員が口座を凍結する可能性があるのかということ。
これについて保険屋さんに聞いてみると、



振り込みは奥さんの方の口座になりますし、生命保険金が下りたということは分からない記載になってますので、今回振り込まれたことによって銀行口座が凍結するということはありません。
とのことでした。
ということで、一安心です。
新しい保険についての紹介もありましたが、何かあればまたこちらからご連絡しますと伝えた。



今担当しているこの地域は、奥様のところが最後なので保険金支払いが終わったらもうここにくる用事がなくなってしまうので奥様とも関係性が切れてしまうのでとても寂しいです。仕事の合間にでもお茶だけでも飲みにこようかしら。
という社交辞令な冗談も交え、1時間ほどで保険屋さんとの話は終わりました。
保険屋さんが帰ったあとに、奥さんが保険屋さんの言葉に反応して「もうこの地域は私のところで最後だって。寂しそうだったわね。お茶くらい飲みにくるなら出しても良いかな」なんて言ってましたが、「おそらく、社交辞令ですよ」とピシっと言ってしまいました。
生命保険についての余談
実際のところ、生命保険として振り込まれる金額は思っていた以上に少なかったです。
でもそれには理由がありました。
どうやら、数年前に保険屋さんからのアドバイスで、月々の支払い額を半額以下にしたようなのです。
奥さんは、その保険屋さんのことを親身になって安くしてくれたと絶賛していました。しかし、契約書や保険の書類を見てみると、あきらかに損してるんですよね。
損している、といっても結果論的なものですけど。
保険屋さんのアドバイスを受けて、月々の支払い額を半額以下にしてなかったら、今回貰えた保険金額が10倍は変わっていました。
支払い額を現在のものに変更する前に支払っていた金額と、変更後から支払っている金額を合計すると、今回の生命保険で貰えた金額をかなり下回っています。
でも奥さんは、生命保険に入っていて良かった。まとまったお金が入ってきて良かったと喜んでいました。
それ、貯蓄と変わらないというか、むしろマイナスになっているのですが…。普通に貯金か投資をしていた方が良かったんじゃ…!?と思いましたが、それを言うのは野暮ってもんです。
奥さんが喜んでいるのならそれで良いのです。
でも、自分はそうならないようにと今回の件は糧としたいと思います。
次回、「海洋散骨の申込みをした」に続きます!


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