第3回目の「これが、弊社の〇〇です。」シリーズですが、いよいよ会社のトップである「社長」のお話をしようと思います。
社長との出会い
中小企業は社長で決まると、自分は考えています。
特に、弊社のような少ない社員しかいない会社は、それが顕著に表れると思います。
会社のお金の使い方を決めるのも、今後の方向性を決めるのも、仕事の内容も、全て社長の裁量1つで決まります。
中小企業の社長は、絶対的権力者なのです。
実は弊社の現社長、仮に「F社長」としましょうか。
このF社長は、数年前に前社長と交代しているのです。
前社長が別会社からヘッドハンティングしてきたようで、ある日の会議のときに発表されました。
「次年度から社長を交代することにした」と。
発表があったときは不安でしかたがなかったですね。(一部の人は既に知っていたようですが)
今まで、在職中に社長が交代するという経験がなかったので、これからどうなっていくのかという不安。
それに、友人知人にも会社の社長が交代して良くなった話、悪くなった話を聞いていたので、弊社の未来と自分自身の今後についても不安がありました。
もちろん、僕以外の社員の方も同様に、不安しかないと声を漏らしていました。
そんなF社長ですが、僕の第一印象はそこまで悪くはありませんでした。
弊社に着任する前に何度か会社に顔出しをしていて、そこで何度か話をする機会があったのです。
話しといっても、長時間ではなかったのですが、何度か話しをしてみて以下のような印象をまず持ちました。
・弊社の内部事情を思っていたよりも知っている。
・弊社の悪い問題点を改善して、働きやすい環境を作ろうとする意気込み。
・社員全員と対談し、社員の不安要素を取り除いていきますという意気込み。
・気さくな感じで思っていたよりも話やすい。
もしかしたら、会社が良い方向に進んでいくのでは?
と、そのときは期待していました。
実際、前社長は会社内にいないことが多く、放任主義なところがありました。
F社長はそれに対して、社員の為にそういう放任はせず、社員に寄り添った経営をしていくと話していたので、僕の中でも期待心が高まっていたのだと思います。
しかし社内での評判はあまり良くなく・・・
僕よりも長く勤務をしている社員さんからは、こんな声も上がっていました。
女好きだからセクハラに気を付けた方が良いです
酒癖が悪いから気を付けた方が良いです
弊社に長く勤務する女性社員さん達からは、評判があまり良くありませんでした。
確かに、F社長は女性のことが好きそうな顔をしていました。あくまで僕の主観でしたが。
今まで、何度か転職を経験してきましたが、会社のトップと呼ばれる立場の人には必ず「愛人」と呼ばれる人がいました。もしくは女性大好き人間。
その事実を知るたびに人は権力を持つと、そうなってしまうのかと常々思っていました。
もしも自分がそういう権力がある立場になっても、そんな人間には絶対になりたくないなと。
なので、もし本当にF社長が女性好きな人間でも、ある程度はしかたがないのかと思っていました。
お酒に関しても、酒癖が悪いのならば飲む場に行かなければ良いとも思っていました。
しかし、それらの楽観的な考えが過ちだったと気付かされるのはもう少し後の事になります。
新年度を迎え、社長が交代。弊社は新たなる体制となって進む
新年度がやってきて、ついに社長が交代する日になりました。
全社員を集め、前社長から新社長の紹介が始まります。
そして各社員の自己紹介も行われました。
こうして、正式に前社長からF社長へとバトンは受け渡され、弊社の新体制が始まったのです。
そしてこの日を境に、崩壊への第一歩を踏み出していくのですが、この時はまだ誰も知る由はなかったのです。
F社長については、今後も何度か取り上げて紹介していこうと思います。
次回は、弊社の仕事環境について書きたいと思っています。
ここまで書いた内容を見ると、環境もブラックなんだろ?って思われそうですが、実は環境自体はそこまでブラックじゃないんです。そこがまた悩みどころの1つでもあるのです。
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