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これが、弊社のすぐ覆る決定事項です。

「これは決定事項だから。」

誰もが、自分より上の立場の人に、一度は言われたことがある言葉ではないでしょうか。
第7回目の「これが、弊社の〇〇です」シリーズは、決定事項の覆りと、それによって起こる社内の弊害についてお話ししたいと思います。

【決定事項】
決定した事柄。変更しないものとして決まった事の内容。

言葉のままの意味です。そう、変更しないものなのです普通は。
仕事をしていると、何度も耳にするわけですが、弊社ではこの「決定事項」が容易に覆ることが多々あります。

何でも自分が決めないと気が済まない

弊社の社長は、基本的には全てを知っていないと気が済まない性格なので、何を決めるにも社長にまず相談をしなければいけません。
勝手に決めて進めてしまうと、後で「何も聞いていない。何も相談されていない。」と小言を言われますし、本人のいないところで「アイツは何も相談をしないで勝手に決める奴だ」というレッテルを貼られてしまいます。

そのような根の葉もない噂を広げられるのも嫌ですし、面倒なことに巻き込まれたくないので、社員さんたちは事あるごとに社長に相談をして、「決定」をしてもらいます。

ですが、考えようによっては良いかもしれません。
何でも社長に決定してもられば、決定をしたのは社長になるわけですし、何かあっても責任を取るのは社長自身になるわけですから。何も考えない人、受け身な人、指示待ち人間には良い環境だと思います。

でもそれだと、仕事の意味って何なんでしょう。
上司たち役職者の立場って何なんでしょうか。

上司に聞いても、結局その上司は社長に相談をして「決定」をしてもらわないと判断が下せない、判断を下すことを許されないという状況が生まれてしまうことがしばしば。

実際僕も、判断を仰ぐために上司に相談をしたことがあります。
普通なら、その上司が判断すれば良いことなのですが、社長に決定判断を仰ぐ、決定までの時間がかかる、という悪循環が生まれていました。

こんな状況が続くとどうなるか。
「じゃあ、最初から社長に聞けば良いじゃん」と考える人が出てくるわけです。

その結果、いつしか弊社では「上司を抜かして直接社長に聞いて決定してもらう」という事象が平常化してしまいました。

決定事項が覆ると、どういった弊害が起こるか

直接社長に相談する理由がもう1つあります。

それは冒頭でも書いていますが、弊社は「決定事項」が覆ることが多い。ということです。
仕事の面でも、社内規定に関しても。

「決定事項」が覆ることが多いから、上司を通さずに社長に直接相談することによって、部下⇔上司⇔社長のように板挟みになっている上司を飛ばして、余計な時間を省略するという事も行われているわけです。

「これは決定事項です。もう変えません」と自信満々に毎回発言するF社長ですが、その決定事項が数日後には覆ります。
早いときで翌日ですかね。一晩すると考えが変わるようです。
長い時は翌年になって覆ることもありますし。
そもそも、自分で「決定事項」と断言したことをF社長自身が忘れていることもあります。

決定事項が覆ることが多くなると、社内にも弊害が起こります。
そうです、社員の士気の低下社員の不満と適当さが増加していきます。

例えば、「決定」と言われて、それに応じた資料を作り始めたとしましょう。
しかしその「決定」が途中で覆ってしまった。
するとどうなるか。最悪全部やり直しということもあり得ます。

例えば、「決定」と言われて、その内容に沿って仕事を進めてきましたが、
その「決定」が途中で覆ってしまったので、やり方を見直したり修正したり洗い出したりと余計な作業時間が発生します。
最悪、全てが変わってしまって、急な方向転換を強いられることもあります。

進んで戻って進んでまた戻って、を繰り返す弊社。
ゴール到達までの道のりが長いのです。

僕自身も、そんな決定事項の覆りに巻き込まれることがありました。
その時は、なかなかゴールまで辿り着けず、何度も何度も修正を繰り返す仕事をしていて、「何をしているんだろう」と気力が擦り減っていく感覚がありました。

そんな決定事項の覆りが日常化してくると、どうせ今回もまた変わるんだろう?作業を早く進める必要ないじゃん。
効率化とか考えるのが無駄。時間内に終わる予定だったけど、変更があって終わらないから残業して作業してますアピールするか。
士気が低下してきてしまい、社員の不満と適当さが増していきます。

社長に意見することは不可能

社長に意見することはできないかって?
中小企業のワンマン社長にそんなことをしたら、どうなるか・・・。分かりますよね?

自分の考えこそが一番正しいと思っている社長に、社員が意見しようものなら、逆らったと見なされてしまいます。
「生意気なやつ」というレッテルが貼られてしまい、たちまち攻撃対象になってしまうのです。

そんなことになってしまったら、追い詰められて辞めるか、強靭な精神力で何事もなかったように日々の仕事を乗り越えるしかありません。
社長の口からは絶対に「辞めろ」とは言わないので。社員自身に言わせるというところがミソです。
(あくまで社員が辞めるときは、自己都合退職ということにしたい)

悪い環境は社員にも伝染していく

そして最近はF社長だけでなく、社員の一部にも「決定事項」を覆す人が現れ始めてしまう始末。
社員同士で作業依頼をするときに、「これで決定なんで絶対大丈夫です!もう変更ありません!」と言っていたのにも関わらず、数時間後には「やっぱり変更で!」と内容がガラリと変わったり・・・。
そんなことが日常化しております。

トップがブレブレ思考だから、社員もブレていき、結果的に振り回されていく。
先まで見通して深く考える人、きっちりと仕事をする人たちが損をしてしまう、という悪い環境になってしまうのです。

そういえば以前、F社長が社員に愚痴っていた言葉に驚愕したときがあります。
「なんで社員たちは上司じゃなくて、私に直接言ってくるんだ。上司が上司の体を成していない。」と。

え・・・。それってF社長がそういう風にしたんだよね・・・?
やっぱり自覚がないのだと落胆しました。

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