親族の介護を手伝った話(35)~地代の更新料を支払う経緯

前回までのあらすじが長くなってきましたが、もう少しで「介護日記」シリーズもいったん終われそうです。

前回までのあらすじ

親族の介護を手伝うことになって早数ヶ月。
介護対象者は70代老夫婦の旦那さん。寝たきり状態で要介護2から要介護5へ認定変更。

特養への入所も完了したけど、病院に連れて行ったりとなかなか忙しい日々を過ごす。
そして年末が近づいた頃、旦那さんの訃報連絡があり、施設で看取る。

葬儀も無事終わり葬儀代の支払いも完了。この後は手続き関連がてんこ盛り。
まずは役所と年金事務所へ行って、できる限りの手続きを行った。
遺骨は旦那さんの遺言通り、散骨にて対応。
特養施設の支払いも完了し、年金事務所で遺族年金の申請も完了。
そのまま役所に向かってNHK受信料の免除申請も完了。

相続登記をするための事前準備も完了し、法務局に予約をして相談完了。
帰宅してさっそく、作成を進めるために要点をまとめた。

資料を揃えて法務局に提出したものの、登記完了証がもらえるはずの前日に不備連絡がきてしまう。
それから1ヶ月以内に不備書類を揃えて法務局に再度提出をして、無事手続きが完了。

前回、法務局での手続きを完了し、そのままの足で奥さん宅へ向かって完了報告をしました。

真夏の殺人級の暑さの中、駅から徒歩で奥さん宅へ向かったのですが、さすがに汗だくでバテバテのクラクラ。

身体の調子が戻るまで少し休ませてもらいました。

目次

次にすること、地代の更新料の支払い

法務局での一連の手続きは終わったのですが、これで全ての手続きが終わったわけではありません。

まだしなくてはいけない手続きが残っていました。

地代の更新料の支払いです。

以前、法務局での手続きの一連で調べ物をしているときに、奥さんから「地代を毎月払っている」という事実を聞き、この件も深堀してそのうち対応しなくちゃなって思っていました。

一応、地代の件も少しずつ進めていたのですが、法務局での手続きが完了しないと先に進めませんでした。

で、今回その手続きが完了したのでやっと先に進めるね!ということで取り掛かることに。

まず、地代って何?というところから説明しますと、

地代(ちだい)とは?

慣用として「じだい」と読まれることもあります。(自分はこっちで使ってます)
簡単に言うと土地を使用する対価として支払われるお金のことです。
土地の所有者(地主)が、その土地を借りて使う人(借地人)から受け取る使用料を指します。

現代風で言うと、サブスクみたいなものですかね(?)

土地を貸してもらってるので、その分お金払えよってことです。

奥さん宅はマンションだったので、てっきり土地も一緒に購入していると思っていたんですが、毎月の管理費とは別にこの「地代」を支払っているということが分かりまして、しかもその地代の更新料の支払いが当年にあるということも分かりました。

奥さん宅のようなマンションを「定期借地権付き建物」ということも、今回のことで知りました。

定期借地権付き建物とは?

定期借地権付き建物とは、土地の所有権を持たず、地主から土地を借りて(借地権)、その上に建つ建物のみを購入する物件のこと。土地の購入費用が不要なため価格が安く、土地の固定資産税もかかりませんが、毎月の地代や契約期間、建替え・売却時の地主の承諾など特有の制約がある。

要は、建物部分は自分の所有物だけど、土地は地主の所有物ということです。

せっかくマンションを買ったのに、自分の物じゃない感が僕としては嫌な感覚です。

メリットとしては、購入時にかなり安く購入できるということ。

デメリットとしては、地代を毎月支払うこと。いずれ土地を返却することになること。(地主が更地にすると言ったら、出ていくことになる)

新築マンションの広告チラシを見かける機会があると思いますが、すんごく小さく定期借地権付き建物と書いてある場合があるので注意した方が良いです。

それに、定期借地権付き建物のマンションはすぐに完売しないイメージですかね。子世代に残せる遺産とも言えないし。

少し話が逸れましたが、とにかくこの地代の更新料の支払い期限が迫っているということです。

賃貸マンション・アパートなども2年に1回、更新料を支払ったりすると思いますが同じ感覚で良いと思います。金額は全然違いますけど。

経緯説明

地代の更新料の支払いについては、ちょうど法務局での手続きを始めるくらいに奥さんから言われていました。

なので数ヶ月前の話になります。

ここからはざっとですが、経緯を含めて説明をしたいと思います。


基本的には、地代の更新料は20~30年ごとに支払うようです。(契約によって差はあります)

しかも本当かどうかは不明ですが、今回支払う地代の更新料が1世帯100万円を請求されているとか。

いやいや、さすがにその金額は・・・ないよね?

噂が噂を読んで、話が飛躍しているんじゃないか?と思って、少し調べることにしました。

マンション築年数
  • 奥さんのマンションは築60年くらい。
  • 奥さん夫婦がマンションを購入したのが40年前くらい。

ん?そうなると、今回が2回目の地代更新ってことになる?

それを奥さんに聞いてみたところ、「初めての更新だよ」って言われました。

もしかして前回の更新のときは、旦那さんが支払ったのかな。とも思ったんですが、お金の管理は奥さんがやってるわけですし、内緒で更新料を支払うなんてことはしないはず。

更新の通知があれば奥さんにも伝わるはずですし。

疑問が生じたので更に調べてみると新たなことが発覚しました。

地主が前回の地代更新料の件を忘れていたため、今回2回分として更新料を請求している。

ということが分かりました。

なるほど、だから更新料が100万円とかって数字が出てきたのか。

100万円の真偽は結局分かりませんでしたが、人によって言う金額が30万~100万の範囲だったらしく、不透明な不安や噂が井戸端会議などの中で飛躍していったみたいですね。

高齢者のこういう井戸端会議も、SNSとかのデマ拡散と基本的に変わらないですよね。

こういう文化は昔からある。それが形を変えただけ。

きちんと情報の元を辿って調べれば良いのに、なぜ人づて情報だけで解決しようと思うのか。

「さすがに100万円は高すぎるし、ないとは思うんですけど、金額が金額なんできちんと調べた方が良いですよ」

と奥さんに言ったものの、

奥さん

そうねー。でも〇〇さんも言ってたし、○○さんも言ってたし…

と返事をされて、結局終始調べることはありませんでした。でも「金額が高すぎる!酷い!」と文句は言い続ける。

本当に100万払えってなったら払っちゃうんか、と思いました。

元はといえば、地主さんが前回の更新を忘れていたのが原因で、それを今回の分と併せて2回分請求してくるって酷くない?とか思わないのだろうか。それに100万円という数字の情報源も分からないし。

なんで曖昧な状態で放置できるんだろう。

と、悶々するところではありますが、結局のところ僕が支払うわけでもなし。

そこまで色々考えていたら自分の疲労が溜まっていくばかりなので、暖かく見守ることにしました。

一応、奥さんのマンションには管理組合があるので、きっとその人たちが色々話し合って地主さんと折り合いをつけてくれるでしょうと。

手元に地代更新料に関しての通知書も資料も何もないので、僕には何も手伝うことはできないです。

地代について正式決定が下された

その後、予想通りマンション管理組合の方々が地主側と話し合いを行い、色々と正式決定したようです。

奥さんの手元にも資料が届いたので、読ませてもらいました。

資料から分かったこと
  • 地主は最近まで、地代更新料のことを忘れていた。
  • というか地主側の管理体制が曖昧で引き継ぎなどもきちんとされていなかった。
  • 新たに不動産仲介会社と契約し、今後はその会社を通して手続きを行う。
  • 今回の件は誠に申し訳なかったと地主側から謝罪あり。
  • 更新料は、30万円/1戸(分割払い対応有)に決定。
  • 新たに土地賃貸借契約が更新された。
  • 新たに月額支払い地代も更新された。
  • 次の地代更新は30年後。

マンション管理組合が地主さんのところに行って、管理責任者を聞いたようなのですが、不明だったとのことです。(奥さん談より)

不明?不明ってどういうことだってばよ!?

どうやら地主さん側で、奥さんのマンションの管理体制がきちんとされていなく、「そのマンションってうちが管理してたんだっけ?誰が担当者だっけ?」状態だったとのこと。

そんな杜撰なことってあるんですかね。本当だとしたら酷い話です。

こういう話を聞くと、そういうところって意外に多いのかもしれないって思っちゃいます。

何はともあれ、色々と正式決定したので奥さんは一安心。僕も一応一安心。

あとは指定日までに地代更新料を支払うだけです。

奥さん曰く、お金は用意してあるとのこと。

ただ、支払いが振込のみだったので現金を渡されて振込をお願いされました。

高齢者が大金持って振込に行くのは危険ですし、初めての振込先だから操作できるか不安もあるので、快く引き受けました。(実際の振込対応はまだ先)

不動産仲介会社に連絡する

地代の更新料を振込む前に、不動産仲介会社からマンション所有世帯ごとに書類を届けてもらえることになっていたのですが、事情によって延期になっていました。

その事情というのは、もちろん旦那さんに関する一連の手続き関連です。

そのときはまだ登記関連が終わってなかったので、地代更新に関する書類をもらう前にふと思ったんです。

地代更新の書類は誰名義に届くのか?誰名義で地代の更新をして、誰名義で更新料を振込むのか、と。

旦那さんが亡くなって、住民票は奥さんのみの世帯となりました。

しかし、家の権利は登記手続きが終わっていないのであれば、まだ旦那さん名義のままなんです。

ちょうどその家の名義を変更しようとしていた時期だったので、面倒になるかもしれないと思い、不動産仲介会社に連絡をしてみました。

不動産仲介会社さん

あー、なるほど。
そういう事情でしたら、登記手続きの変更が終わるまでお待ちします。
登記変更が完了しましたらご連絡ください。すぐに書類をお送りしますので。

やっぱりか。良かった連絡しておいて。

登記変更手続きが完了するまで待ってくれると言っていたけど、最大どれくらいまで待てるのかも聞いてみました。

不動産仲介会社さん

そうですね、8月末くらいまでなら大丈夫ですよ。

長いようで短いのかもしれない。

そういうこともあって、なるべく早めに法務局での手続きを進める必要があったわけです。

結局、完了したのはギリギリになっちゃいましたけど、締め切りには間に合ったから良しです。

地代の更新料支払いに向けて動く

そしてここで冒頭に戻ります。

法務局からの帰りに奥さん宅に寄り、手続き完了の報告。少し肩の荷がおりる。

そのまま不動産仲介会社さんに連絡をしました。

不動産仲介会社さん

お疲れ様でした。
登記の名義変更もこちらで確認できております。
さっそく書類をお送りしようと思うのですが…

なんと、もう確認していた…だと!?

仕事が早すぎる。

不動産仲介会社さん

実は、本日そちらのマンション近くに寄る用事がありまして。
よろしければ、後程直接書類をお渡ししようと思っているのですが、この後のご都合はいかがでしょう?

なんと、タイミングが良い!答えはもちろんOKです。

ということで、不動産仲介会社さんが来るまで待つことになりました。


待つこと2時間———。

不動産仲介会社さんがやってきました。

不動産仲介会社さん

すみません、お待たせしてしまって。

書類を渡され、ついでに書類の記入方法も教えてもらいました。

書類というか、地代更新料支払いについての「契約書」です。

事前に奥さんからは、難しいことは分からないから同席して代わりに聞いてほしいと言われていたので、質疑応答の形で話を聞きました。

幸い内容的には難しいことはありませんでしたが、その書類を提出にする際には奥さん(名義人)の印鑑登録証明書が必要になるようです。

説明が終わって不動産仲介会社さんが帰った頃にはすでに夕方。

今から印鑑登録証明書を取りに行くのは厳しいか、ということで後日取りにいくことにしました。

マイナンバーカードがあればコンビニでも印鑑登録証明書は取れますし。

数ヶ月前にも奥さんのマイナンバーカードを使ってコンビニで印鑑登録証明書を取ったばかりだし、この感じなら今日もらった地代の契約書もすぐに提出できそうだな。

と、安心しきっていたのですがこれが安易な考えでした。

次回、「地代の更新料の手続きを終わらせる」に続きます。

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