痔ろう(痔瘻)日記4~大腸内視鏡検査を受けてきた①

先週の内圧検査の約1週間後———。
今度は「大腸内視鏡検査」という検査を受けてきました。

この検査、40代くらいから受けるのが一般的(?)らしいんですが、比較的年齢の若い人が痔ろう等になる場合、もしかしたら原因が大腸の方からきている可能性もあるので、一応検査をする必要があるみたいです。

さてさて、今回生まれて初めてこの検査を受けました。
感想はというと・・・けっこうキツかった。

目次

大腸内視鏡検査 前日

まず、検査前日。
食事の制限はないけど、消化の良いものを食べること、と用紙に書いてあった。

おかゆ、うどん、食パン、白身の魚、赤身の肉、豆腐、卵が妥当らしい。

逆に控えてほしいのは、きのこ類、海藻類、しらたき、こんにゃく、とうもろこし繊維の多い野菜、玄米、五殻米、果物類・・・とのこと。

ちなみに、検査前日の食事はこんな感じでした。

朝食:ヨーグルトと食パン半切れ、牛乳1杯。
昼食:納豆2パック、唐揚げ2つ、野菜ジュース。
夕食:おかゆ、ほっけ。

夕食後の午後6時~8時くらいに下剤「ラキソベロン」を水に入れて飲まないといけないらしく、
帰宅後速攻で飯を食べて、少し休憩して、下剤を飲んだ。

下剤の作用は個人差があるみたい。

色々ブログを拝見していたら、夜中とか翌日朝に便意がでるって人が多かった。
僕はというと・・・

飲んで1時間くらいで便意。

はやいわー・・・さすがやー。胃腸弱すぎだわー。

そして夕飯後からは水、お茶系、スポーツドリンク、コーヒー、紅茶(ミルク・レモンは不可)しか飲んではいけない。

それらを500ml以上は飲んで寝ないといけない。
500ml以上だなんて、そんなのは余裕っすわ。

翌日は朝6時から「ムーベン」という腸内を洗浄(?)する下剤みたいな薬を飲まないといけないので、いつもよりも早く就寝することにした。

大腸内視鏡検査の当日。ムーベンを飲む

———朝、5:30起床。

シャワーを浴び、ムーベンの仕度。
水2リットルに粉を溶かし、その水を2時間かけて飲まなくてはいけない苦行が始まるッ・・・!!

ムーベンを紙コップに移す。
1杯180ml。
2~3杯目までは1杯を15分かけて飲まなければいけない。

神経質な僕は、そっとタイマーをセットした。

説明書には、1リットルくらい飲んだところで排便が始まると書かれていた。
———が、2杯飲み終わったところで便意発生。

早すぎだろ・・・自分。

そこからはもうトイレ内で飲んだり、戻って飲んで、またトイレに入っての繰り返し。

ちなみにムーベンの味は塩っぽくてレモン臭・・・。
1リットルくらいまでは余裕で飲めたけど、それ以降がきつかった。
この味が口に残っていると気持ち悪くなって、口をゆすぎながら、嗚咽を堪えて飲み続けた。

飲むスピードは徐々に下がっていって、ついには1600mlでギブアップ
1500ml以上は必ず飲んでくださいと書いてあったので、なんとかノルマはクリア。

あとはトイレへ何回か駆け込み、計12回
ちなみに、腹痛はないです。

「あ、何か出るかも・・・」

って感じでトイレに行きたくなります。

しかしあんな感じで出るんすね・・・びっくりの初体験でした。
そう、まるでホースの先を狭めて水を出す感覚・・・。
あれが尻から・・・しかも暖かい・・・。

ははは、とトイレの中で半笑い状態でした。
そして12回出す頃には、ほぼ透明になっていた。

ムーベンを飲み終わり、準備が出来たと判断して病院へ

「よし、いける!」

僕は颯爽と家を出て病院を目指した。
ムーベンを飲んだ後は、歩いている途中でも便意を催すことがあるので怖い。

家から病院まで電車を乗り継いで約30分。
その間に便意がきたら・・・終わる。
色々と終わる。

そんな気がした。
でも何とか頑張って病院まで辿り着いた。

受付をすませて、用紙を渡されて移動。
ここでお着替えタイム!!

身に着けて良いのは、眼鏡と半袖か袖なし下着、靴下のみ。
そう、すっぽんぽんになれ!ってことです。

事前に、検査した人のブログとかを調べたりしたら、「寒いから靴下は履いておいた方がいい」って書いてあったので、参考にしてタンクトップと靴下を装着。

そして検査用穴あきズボンを履き、検査衣を着る。(もちろん尻穴部分は隠れる)

さて、仕度が終わった・・・。
緊張するわ・・・。

しばらく座っていると名前を呼ばれた。

先生

今日は何回排便しましたか?

「12回です」

先生

そうですか。じゃあ浣腸するんでこちらにどうぞ

え?
浣腸?

今、浣腸って言った?
12回も排便したんだし、もういいんじゃないの?
これ以上、ナニを出すっていうの?

先生

浣腸の前にトイレ行きますか?

「あ・・・はい」

どっちにしろ浣腸は避けれないってわけか・・・。
通された場所は、個室トイレがたくさんに並んでいて、男女兼用。
浣腸をしたと思われる人々が入り乱れている。

この輪に今から僕も加わるのですね。

浣腸開始

トイレを済ませ、ついに浣腸ルームへ。

先生

はい、じゃあここに寝てください、力抜いてくださいねー。お湯を入れますからねー

お湯!?

今、お湯って言ったよね?
自分が思っていた浣腸のイメージと違うんだが・・・。

そして躊躇なく差し込まれる。
どうしても力が入ってしまう。
侵入者を拒む当然の力みである。

そして入ってくる温いお湯。
この感覚がすごく嫌だった。
お湯がお腹の中にたまっていく感覚が分かるのだ。

「うおおおあああ・・・」

と、力なく叫ぶ。
痛みはないんだけどね、感覚がすごく嫌です。

お湯(1リットル)を入れている間に、浣腸後の出し方について同時に説明してくれているんだけども、全く耳に入らない。
かろうじて聞き取れたのは2分間我慢しろ、とのことだけ。

どこかのブログに書いてあったけど、「時計回りに数回ぐるぐる回って~」とか言われていたらしい。
全然知らなかったわ。

で、トイレに駆け込む。
数を数えていたけど無理。

もう無理。
そして・・・!!

1分もしないうちに諦め、放出。

放出した後は流してはいけないし、拭いた紙を入れてはいけない
腸内が検査ができる状態かどうかを、看護士さんが目視で確認しにくるからだ。

ということは、拭いた紙はどこへ・・・?

そう、トイレ端にあるゴミ箱へ入れるんです。
前の人達の闘いの軌跡がそこに残されている。

僕もそこへ入れる。

そして看護士さんを呼び、「まかないさん、OKでーす!」と許可を貰う。
苦しい闘いだったぜ・・・。
でも本番はこれからっていうのが萎える。

トイレの周りには何回も格闘して出している人達がいる。
自宅でムーベンを飲めなかった人たちは、病院で苦しむことになる。

どちらがいいのかは・・・その人次第っすね。

そして次はついに大腸内視鏡検査・・・!

珍しく、次回へつづく・・・!!

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