弊社への通勤手段は、自動車、自転車、電車と様々です。
一番少ないのが自動車通勤ですね。
社員全員分の駐車場があるわけではないので自動車を使用できるのは社長か管理職の人と決まっています。
ただし、特別条件をクリアした場合は平社員でも駐車は可能です。(駐車場に空きがあれば)
次に自転車通勤の人ですが、これは近場の人限定になります。
徒歩でも通える距離だけど、自転車に乗った方が時間短縮になるという人ですね。
1~2駅くらいでしたら離れていても自転車通勤をしている人もけっこういます。
最後に電車通勤ですが、これは近い人もいれば遠い人もいるといった感じになっています。
中には片道1~2時間かけて通勤するという猛者(?)もいます。
ただし、そんな長距離電車通勤者は社内のほんの一握りになっています。
さて、台風が翌日直撃するという予報があった場合、弊社はどのような対応を取るのでしょうか。
台風が直撃しても出勤第一
まず、大前提として「リモートワーク」という選択肢は弊社にはありません。
「リモートワークができる環境はあるが、リモートワークはさせない」というのが弊社の決め事の1つにあります。
そのため、台風が直撃しようが「まずは頑張って出勤する」というのが弊社の方針ですね。
最初に書いた通り、弊社に通勤するほとんどの人は近場に自宅があるため、長距離通勤者は一握りです。
そのため、長距離通勤者は肩身が狭いというか、意見が通りにくい傾向にあります。
なぜなら、ほとんどの通勤者が会社から近場に住んでいるため、台風くらいなら無理すれば何とか出勤できてしまうのです。



みんな出勤するのだから、特別視するわけないはいかない。
それがF社長のモットーでもあります。(実際は不平等ですが)
F社長は誰よりも早く会社に着くことを生業としていますし、会社を休まない主義ですので、たとえ大地震が起きても出勤すると思います。
どうやらF社長はそれを信条にしているようなのですが、「それって、何も守れてないよね?」と社員に思われているのが現実です。
以前、同じように台風や大雪が通勤時間帯に直撃したことがあって、使っている電車が運転見合わせになってしまい出勤ができなかったり、大幅に遅くなってしまった社員さんがいたことがありました。
そのときに、F社長は管理職の人たちに愚痴をこぼしていたそうです。



電車が運休になりそうなのは前日に予測できるんだから、早起きしてまだ電車が動いている時間帯に乗るとか、前日会社の近くに泊まったりすれば良いのにね。なんだったら、私の家に泊まらせてあげるのに。
というような発言をしていたと聞いたことがあります。
おそろしいですね、ハラスメントの塊魂発言です。
本人はそれを「善」の行いとして発言しているのが更に恐怖です。
この発言には管理職の方々も苦笑いするしかありませんでした。反対意見なんて言えませんし。
しかし、昨今の企業内ハラスメントの問題が浮き彫りになってきたことによって、F社長も考えを改めた———振りをします。



天気予報によりますと、明日はちょうど通勤時間帯に台風が直撃する恐れがあります。
よって、明日の出勤については各自の判断にお任せしたいと思います。
有給休暇を使ってもらっても構いません。
ただし、全員出社しないというのは困るので、各部署で話し合いをして誰が出勤するかしないかを後で私に報告してください。



全部社員任せ!?
しかも報告しろだって!?
なんで手間を増やすんだろう。
っていうか、そういう言い方されると出勤するしかなくなるんだけど。
会社としてきちんと方針を決めてほしい。
誰もが思ったことでしょう。
F社長は責任を負うことは絶対に言いません。
負うとしても、自分が不利にならないことが前提です。
- 会社としての方針は決めない。
- 社員に判断を丸投げ。
- ハラスメントと後から言われないように言葉を選択。
- 表の言葉には本心が含まれていない。
- 裏評価システム。
今回でいうと、台風が直撃しようとも弊社は出勤第一。だけどそれを表立って直接言うわけにはいかない。
かと言って、台風だからと業務を停止して社員を休ませるのも納得できない。(自分は休日だろうと出社しているから)
それなら社員各自の判断に任せることにすれば、会社としては何も責任を負うことはないだろう。もちろん、出社は社員各自の判断と伝えてあるので、万が一何かあっても自分は不利にはならない。
そう考えるのが弊社のF社長なのです。
台風直撃当日
実際、どうなったかというと———。
- F社長、管理職の方々は問題なく出社。(車通勤)
- 会社近くに住んでいる社員は全員出社。(自転車通勤の人は、徒歩通勤)
午後出社や有給休暇を使用した社員さんは、ほんの僅かでした。
これは後から聞いた話なのですが、この日にF社長が管理職の方々と会議をしていたらしく、そこでF社長が語っていた言葉を聞いて、やっぱりF社長はF社長なんだなと思いました。



みんな頑張って出社しているっていうのに、有給休暇を取ったアイツと、午後から出社のアイツは社員としての意識が足りないというか、評価を下げざるを得ないな。
特に有給休暇を取ったアイツは上司のくせに…。
部下が全員出社しているのにな。
こんな話をされても、管理職の方々は苦笑いをするしかありません。毎回ですが。
このように評価が下がってしまったら、再浮上するのは困難になります。
たった一度でもF社長から悪印象を持たれてしまったら、今後評価が上がることはほぼ皆無です。
F社長の考え方から分かる通り、結局は台風だろうが何だろうが会社に出社しないと正解ではなかったということなのです。
F社長が根底に持っている考えは変わることはないし、声に出している言葉は全て嘘であり、本心はハラスメントの塊のままということなのです。
F社長自身は、自身のことはハラスメント体質ではないと思っているし、考え方も現代思考に沿った柔軟な対応ができると思っているようですが、それに対して社員が思っていることは全部反対なのです。
社長なのに何も責任を負うことはしない。非常時でも何も決めてくれない。
しかし、社員に対しては強制力を強いる言葉を放つ。
こういうところは、さすが中小企業のワンマン経営といえるでしょう。
台風一過
台風が去れば日差しが差し、嘘のように良い天気になり、気持ちの良い風が流れます。
しかし、F社長は去らない台風なので留まり続けます。
天気は晴れることはなく、社員は対応に疲弊していくだけの日々。
今後について思うことは、対応困難な災害が起こったときに、F社長は社長としてどんな判断や方針を下すのだろうかということです。
普段、F社長が言っているように「会社を守る」「社員を守る」ということが非常時に有言実行できるのでしょうか。
弊社が劇的に良い方向に変わることは、今後ありえないと思っている人たちは早めに見切りをつけて去っていきます。その人たち自身が台風のように去っていきます。
その後に快晴になるのは、「邪魔者がいなくなった、自分に従わない者がいなくなった」と思っているF社長のみで、社員の心は曇ったままです。
過去の話や、管理職さんたちが話してくれる内容を聞いていると、果たして自分は弊社が生まれ変わる瞬間までを見届けることができるのだろうかという不安しかありません。
そんなこんなで、今日も弊社は平常運転。F社長という名の台風が直撃しております。










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