早いもので、もう年末になってしまいました。
企業の年末といえば、賞与(ボーナス)の時期ですね。
弊社は中小企業の中でも規模の小さい零細企業ですが、賞与支給は年2回あります。
同じような中小企業では賞与が無い会社もあるので、その点は嬉しいです。
まあ、求人に書かれている年収は、賞与込みの年収なんですけどね。
けどそれはどこも同じかもしれません。
弊社の賞与の問題点と社長の持論
賞与支給が年2回あるというのは、純粋に嬉しい。
嬉しいんですが、やはりそこは弊社といいますか、いくつかの制限、問題点が存在しています。
・基本給の0ヶ月~4ヶ月
・査定結果を考慮
・会社業績によって支給しないことがある
上記3点が、弊社の賞与支給制限です。
これも、どの中小企業も同じような感じだとは思いますが、いかがでしょうか。
賞与支給は法律とは無関係なので、必ず出す必要はない。
加えて、賞与支給は会社のトップ、つまり社長の善意で社員に支給されるものであり、当たり前に支給されるものだと思ってはいけない。
というのがF社長の持論。
確かに、言っていることは間違ってはいません。
間違ってはいないんだけど、このことを口に出して社員さん達に言うのは、どうなのかなと思ってしまいます。
この賞与の話をF社長から話される度に、カイジの利根川さんを思い出します。
つまり、社長がその気になれば賞与の支給は、10年20年後ということも、可能ということ・・・!!
ということかもしれない。
今のところ、賞与は毎年きちんと支給されています。
差別化があるのは支給額ですね。ここが問題点でもあります。
基本給の0ヶ月~4ヶ月
というのが、社内規定に記されています。
しかし、基本給の3ヶ月分以上をもらった人は現在までいません。
賞与支給前には査定がありますが、弊社では査定は意味がありません。
基本的には社長の気分で査定が決まるので。
査定については別記事で詳しく書こうと思いますが、とりあえず、査定表を締め切りまでに提出すれば賞与が1ヶ月分は約束されます。
どうやら、F社長の中では、賞与を基本給の何ヶ月分支給するかの基準があるそうなのです。
前提条件として、査定表を期限までに提出した者が賞与支給対象となる。
◆賞与なし→査定表を期限までに提出しなかった者。入社半年未満の者。(寸志はありません)
◆賞与1ヶ月未満→社長の意思決定にそぐわない者。
◆賞与1ヶ月→役職がない者。
◆賞与1.5ヶ月→役職がある者。
◆賞与2ヶ月→更に上の役職がある者。
◆賞与3ヶ月→貰えた者はいない。
◆賞与4ヶ月→貰えた者はいない。
※F社長のお気に入りの人は、0.5~1ヶ月分増える場合があります。
小さい会社のせいか、モラルがない人が多いのか、弊社ではいくら賞与が支給されたのかを互いに教え合う人たちが一定数います。
小さい会社なので、そういうところから漏れる情報はすぐに社内を巡ります。
そういう話から総合すると、基本給の3ヶ月分以上を貰えた人が存在しないことが分かりました。
つまり、頑張れば賞与は最大基本給4ヶ月を貰うことができる!とF社長は日々謳ってはいますが、どんなに頑張っても最大2ヶ月分までしか支給する気がないということです。
それに、前の社長のときは、入社半年未満でも寸志が支給されていましたが、現在は撤廃されてなくなりました。
以前、上層部の人が寸志撤廃理由についてF社長に聞いたことがあったのですが、
入社半年なんて奴は、いつ辞めるか分からない。
辞めるかもしれない奴にお金はあげたくない。
と言っていたそうです。
そうかもしれないけど、それを社員に言っちゃ駄目でしょう、と思ってしまうのは間違いでしょうか。
こういうこともありまして、世間でいう賞与が100万を超えるだなんて夢のまた夢。非現実的な数字です。
大企業ではないから仕方がない、1ヶ月分でも賞与が出るだけましと言えばそうなのかもしれません。
(でも、その賞与込みの年収が弊社は低いというジレンマもあります)
しかし、本当にそうなのでしょうか。
中小企業だから賞与が出なくてもしかたがない、少なくてもしかたがない、と当たり前のように受け入れてしまっているのではないでしょうか。
きちんと働く日本人はもっと貪欲になっても良いのではないかと思います。
きちんと成果を出しているのなら、その分の対価も欲しいですからね。
実際に、給料が少ない、賞与が少ないという理由で辞めていく人たちも多くいました。
面接で合格しても入社辞退されてる人もいました。
給料というのは、働く上でとても大事なものであり、長い目で見たときに、この給料では将来的に昇給したとしても無理だと判断した結果なのでしょう。
会社としては、安い給料で言うことを聞いて働いてくれる人間は重宝されます。
しかし本当に会社としてその考え方で良いのか、その方向性で良いのかという疑問を持つべきことが重要だと常々思っています。
そうした企業体制のツケが、今後は表面化していき、色々と問題が起こっていくような気もしています。
F社長は感謝されたい。
今はもういなくなってしまった社員さんに、こんなことを言われたことがありました。
賞与が支給されたら、F社長にお礼言っておいたほうが良いですよ。
誰がお礼を言ったのか言わないのかを気にする人なので…
後々の評価に響くくらいならお礼だけ伝えておいた方が無難です。
突然そんなことを言われたので「えっ?」と思わず返してしまったことを覚えています。
上の方でも書きましたが、賞与は当たり前に支給されるものだと思ってはいけない、というのがF社長の持論です。
そして賞与が支給されたら、感謝を伝えるのは当然だろ?ということのようです。
言いたいことは分かります。そうかもしれない、そうかもしれないけども…。
賞与が支給されたら、社長に直接感謝を伝えるのが当然だとか、誰がお礼を言った言わないか、それによって評価が変わるなんてことを常に考えている人には、感謝を伝えたい気持ちが萎えるというのが正直なところです。
賞与を支給するときに、そんなことをF社長は考えているのかと、また自分の中でF社長に対する失望度が増しました。
そして、どこの中小企業もだいたいこんな感じなのだろうかと考えると、働くことに対して失望していくような気がしました。
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